ジェイク・ギレンホール
公式インタビュー
映画『エンド・オブ・ウォッチ』について
2013年8月17日(土)より、丸の内TOEI他全国ロードショー
ジェイク・ギレンホールは以前にもタフガイをスクリーン上で演じたことはあったが、この映画で演じたロス市警の警官ブライアン・テイラーは間違いなく最もハードボイルドだったようだ。テイラーは相棒のザヴァラ(マイケル・ペーニャ)と一緒に、ロサンゼルスの重犯罪多発地区サウス・セントラルをパトロールしている。彼らの仕事の厳しい現実を知る彼らの恋人や妻(アナ・ケンドリック、ナタリー・マルティネス)は、彼らが毎日パトロールに行くために家を出るたび、不安でたまらない。この映画は、サウス・セントラル地区で生まれた脚本家/監督のデヴィッド・エアー(『トレーニング デイ』)のドキュメンタリータッチの描き方と、ギレンホールとペーニャの熱のこもった役作りによって、あたかも実体験しているような真実味を感じさせてくれる作品なのだ。
“天使の街”ロサンゼルス。その一角に位置する“全米で最も危険な場所”と言われる重犯罪多発地区サウス・セントラル。この地区を担当する白人巡査テイラー(J・ギレンホール)とメキシコ系巡査ザヴァラ(M・ペーニャ)は、区内でも屈指の犯罪検挙率を誇る警官コンビ。日課のパトロール中、通報を受けて踏み込んだ一軒屋で、二人は見てはならないメキシコ麻薬カルテルの秘密に触れてしまう。本国の組織からテイラーとザヴァラの密殺指令が出され、ついに二人は待ち伏せしていたメキシカン・ギャングたちに急襲される。嵐のように降り注ぐ銃弾をかいくぐり、二人は決死の反撃を開始するのだが――。
――『エンド・オブ・ウォッチ』の脚本を読んだ時の感想は?
ジェイク 初めてこの脚本を読んだ時はふっとんだよ。でも、それはこの映画がアクション満載の警察物で、凄まじい激しさと、素晴らしいストーリーテリングがあることが必ずしも理由ではなく、この映画に注がれている気持ち(映画に描かれている絆)や、主人公2人の対話、そしてこの2人がいなければこの映画は成り立たなかったという事実からきている。つまり、彼らの友情、愛、お互いへの犠牲のことだ。
――相棒を演じたマイケル・ペーニャとの共演はどうでしたか?
ジェイク 彼が現場に入ってきて、台本を一緒に読み始めたその瞬間から彼は、僕が一緒に仕事をした俳優の中でもっとも驚くべき俳優の一人だよ。とても陽気で、そして誰も経験した事のないような笑いを提供してくれる素晴らしい人だよ、コメディアンもよりもだよ。そして、彼は本当に自分の仕事に力を注いでいた。僕たちは、この5ヵ月を一緒に過ごすための準備が整った、人生の上でもキャリアの上でも、もっとも出会うべき良きタイミングで出会った。僕たちは最高におもしろいことをやってのけたよ。
――妻のジャネットという役と演じたアナ・ケンドリックはどうでしたか?
ジェイク ジャネットは少し違った感覚を持っている。家族への感覚、愛への感覚、親密さに対しての感覚、つまりブライアン・テイラーが彼女に会うまで持っていなかった感覚だ。ジャネットという役は映画の調和を保っている。ザヴァラとテイラーの関係と、ザヴァラとガビーの関係があって、そこにジャネットが入ることで全てのバランスがとれるんだ。アナ・ケンドリックは自然体でカリスマ性があるから、突然入ってきても僕たち3人をうまく扱うことが出来るんだ。実際そうだったし、彼女はとても並はずれている。僕たちは映画を作りながらとても良い時間を過ごしたよ。それに、あらゆる状況が待ち受けている真っ只中で、ロマンスがあったことはいい気分転換になったよ。
――同僚警官を演じたアメリカ・フェレーラについては?
ジェイク デヴィッド・エアー監督は、一瞬にしてアメリカに魅了されたんだ。彼がアメリカに会った直後、すぐ彼から電話がきて、彼女が警察官の姉妹を持つこと、そしていかに素晴らしい役者で、とても並はずれていて、彼女以外の人なんて考えられないって言ってきたんだ。映画の中で彼女だって気付く人は少ないと思う。映画の中の彼女がまさ「アグリー・ベティ」の彼女と同じ人物だなんて分かるはずがない。それこそが彼女の演技の素晴らしさと、この映画へ彼女が献身的な演技している証明だ。
――観客はこの映画に対して何を期待していると思いますか?
ジェイク 僕はこの映画に対して本当に誇りを持っている。そして、人々がこの映画を観てくれることに、とてもワクワクしている。この映画はポリス映画として歴史に残るだろうし、映画製作の上でも残るだろう、個人的にも僕の人生を変えた映画だった。パトカーの中で僕とマイクが経験したことを、観た人がなんらかの形で感じ取ってくれればいいと思う。この映画は僕の人生、そしてマイクの人生を変えた。僕たちは結果的にほんの少しでも誰かの人生を変えるきっかけを与えたいと思っている。そして、日常的に警察官たちが何をしているか、彼らの関係、彼らがお互いにどれくらい想い合っているかを経験することは、それだけで観る価値のあるものだ。
製作:ジョン・レシャー&ナイジェル・シンクレア
製作総指揮:ランドール・エメット&ジョージ・フーラ(『ランボー 最後の戦場』)
衣装:メアリー・クレア・ハンナン 編集:ドディ・ドーン、音楽:デヴィッド・S・サーディ
テクニカル・アドバイザー:ハイメ・フィッツシモンズ
出演:ジェイク・ギレンホール『ミッション:8ミニッツ』、マイケル・ペーニャ『L.A.ギャングストーリー』、
アメリカ・フェレーラ(「アグリ―・ベティ」)、アナ・ケンドリック(『マイレージ、マイライフ』)、
ナタリー・マルティネス(『デス・レース』)
2012年/アメリカ/英語/カラー/ヴィスタサイズ/デジタル5.1ch/DCP/109分/
原題:End of Watch/字幕翻訳:種市譲二 配給:プレシディオ 協力:松竹
© 2012 SOLE PRODUCTIONS, LLC AND HEDGE FUND FILM PARTNERS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
http://www.eow-movie.jp/
2013年8月17日(土)より、丸の内TOEI他全国ロードショー
- 監督:デイビッド・エアー
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- 監督:ダンカン・ジョーンズ
- 出演:ジェイク・ギレンホール, ミシェル・モナハン, ヴェラ・ファーミガ, ジェフリー・ライト
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