アリアーナ・リヴォアール
公式インタビュー
映画『奇跡のひと マリーとマルグリット』について
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2015年6月6日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
19世紀末フランスに実在した三重苦の少女マリー・ウルタン(1885~1921)と、彼女を教育したシスター・マルグリットの出会いと交流を、実話を元にして描いた『奇跡のひと マリーとマルグリット』でマリー役を演じ、自身も聴覚にハンディキャップを持つアリアーナ・リヴォアールの公式インタビューをお届けする。
――この映画に出演しようと思ったきっかけを教えてください。
アリアーナ 監督がマリーの役をろう者に演じてもらいたいと考えていたということで、私が通う学校にもオーディションのお知らせが届いたんです。でも私はそのオーディションのことを忘れてしまっていて、参加できなかったんです。でも後で監督に会う機会があって、マリー役に選ばれたのです。それまで普通の学生で、女優になりたいと思ったことはなかったですが、映画『奇跡の人』を観た時に、障がいをもちながら闘っている人々に共感していましたから、監督に「この映画に出ないか」と言われた時は、夢をかなえたというよりは、チャンスがやって来て自分がそれをつかんだと思いました。学生である私が映画に出るには勇気が必要でしたが、マリー・ウルタンという実在した人が障がいを乗り越えたということを伝える映画なので、私が出演する意味があるのではと思い出演を決めました。
――初めて演技をしたとは思えないくらい素晴らしい演技でしたね。演じてみた感想を教えて下さい。
アリアーナ 現場では今回私と一緒に日本に来日している手話通訳のサンドリーヌさんがスムーズな通訳をしてくれたので、監督とも最初からいろいろなことを話し合うことができました。共演のイザベル・カレさんはたくさんの映画に出ているベテラン女優さんですが、先にイザベルさんの撮影を進めてもらって、それをじっくり見てから私のパートの撮影に入ったので、撮影が進むにあたって演技することが気持ち良くなっていきました。
――マリーを演じるにあたりどのような取り組みをしましたか?
アリアーナ 撮影前には実際にろう学校に行って、皆さんの生活ぶりを見せてもらいました。最初マリーは両親と狭い世界に生きていたので、あまりにも情報に欠けていました。学ぶことに対してモチベーションをもつほどの情報がなくて、暴れるしか表現の仕方が判らなかった。マルグリットはマリーの中にある聡明さを直感で感じ取って、彼女に情報を与えて彼女の可能性を引きだしたのだと思います。マリーはそんな風にして成長していったのだと思いながら演じました。
――撮影で大変だったシーンはどこですか?
アリアーナ 暴れるシーンです。シスターマルグリットと取っ組み合いになるシーンがありますが、取り直す時に最初からまた全部を演じなければならないので、暴れるシーンは結構大変でした。逆に野生児のようなマリーが木登りをするシーンでは、私も田舎育ちで高い木に登っていたので、楽々とこなすことができました。
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監督:ジャン=ピエール・アメリス 脚本:ジャン=ピエール・アメリス、フィリップ・ブラスバン
出演:イザベル・カレ(『きつねと私の12か月』『クリクリのいた夏』)、アリアーナ・リヴォアール(奇跡の新人女優)
推薦:カトリック中央協議会広報 年少者映画審議会 協力:ライフ・クリエイション(いのちのことば社)
提供:ドマ、スターサンズ、ハピネット 配給:スターサンズ、ドマ
©2014 - Escazal Films / France 3 Cinema - Rhone-Alpes Cinema
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