東京国立近代美術館フィルムセンターでは、2016年にソニー・ピクチャーズ エンタテインメント社から寄贈された、同社の製作あるいは配給した日本語字幕付きプリント17本の貴重なフィルムを一挙にお披露目する上映会を、2018年1月5日(金)から25日(木)にわたって開催する。

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)は、世界的企業となっていたソニーが、1989年に傘下に収めたコロンビア・ピクチャーズ エンタテインメントを中核として、2年後に映画部門を改称する形で発足した。以降、同社は多様な製作グループを編成しながら、世界中のさまざまな映画観客のニーズに応える巨大映像エンタテインメント企業として発展を続けている。
このSPEの映画事業の中心を担っているコロンビア・ピクチャーズは、フランク・キャプラ監督作品や『波止場』(54)、『イージー・ライダー』(69)、『タクシードライバー』(76)といった名作群で知られる、まさにハリウッドを代表する映画スタジオであり、今回上映されるのも『戦場にかける橋』(57)、『ナバロンの要塞』(61)、『アラビアのロレンス 完全版』(62)、『タクシードライバー』(76)、『クレイマー、クレイマー』(79)、『スタンド・バイ・ミー』(86)と、映画好きならずとも誰もが一度はその名を聞いたことがあるような往年の名作から、『ドラゴン・タトゥーの女』(11)、『キャプテン・フィリップス』(13)、『イコライザー』(14)など、近年話題を呼んだ娯楽大作まで粒ぞろいの名作の数々が揃えられている。是非この機会にハリウッド映画の力強さとスケール感をスクリーンで堪能していただきたい。

1. 『戦場にかける橋』(161 分、1957 年、デヴィッド・リーン監督)
2. 『ナバロンの要塞』(156 分、1961 年、J・リー・トンプソン監督)
3. 『シベールの日曜日』(111 分、1962 年、セルジュ・ブールギニョン監督／脚本)
4. 『アラビアのロレンス 完全版』(227 分、1962 年、デヴィッド・リーン監督)
5. 『追憶』(118 分、1973 年、シドニー・ポラック監督)
6. 『タクシードライバー』(114 分、1976 年、マーティン・スコセッシ監督)
7. 『クレイマー、クレイマー』(105 分、1979 年、ロバート・ベントン監督／脚本)
8. 『スタンド・バイ・ミー』(89 分、1986 年、ロブ・ライナー監督)
9. 『おとなのけんか』(80 分、2011 年、ロマン・ポランスキー監督／脚本)
10. 『ドラゴン・タトゥーの女』(158 分、2011 年、デヴィッド・フィンチャー監督)
11. 『トータル・リコール』(118 分、2012 年、レン・ワイズマン監督)
12. 『アフター・アース』(100 分、2013 年、M・ナイト・シャマラン監督／脚本)
13. 『ホワイトハウス・ダウン』(132 分、2013 年、ローランド・エメリッヒ監督)
14. 『キャプテン・フィリップス』(134 分、2013 年、ポール・グリーングラス監督)
15. 『ロボコップ』(117 分、2014 年、ジョゼ・パジーリャ監督)
16. 『NY 心霊捜査官』(118 分、2014 年、スコット・デリクソン監督／脚本)
17. 『イコライザー』(132 分、2014、アントワン・フークア監督)