インタビュー
内田英治監督/『下衆の愛』

内田英治 (監督)
映画『下衆の愛』について【5/5】

2016年4月2日(土)より テアトル新宿ほか全国順次公開

公式サイト 公式twitter 公式Facebook (取材:わたなべりんたろう)

『下衆の愛』場面4――そうだったんですね。話変わって内田さんに聞きたかったのが及川中監督の脚本を書いていますね。小倉優子さん主演の『キューティーガール 美少女ボウラー危機一発』(2003)です。及川監督は内田さんと経歴が似ていてライターから脚本家を経て監督になった方です。

内田 そうだったんですね。それは知らなかったです。

――及川監督は『日本製少年』(1995)という傑作を監督2作目でものにしています。撮影は後に三池さんや北野武さんや園(子温)さんと組む山本英夫さんで、撮影監督2作目です。ヒロインはAV出身の嶋田加織さんで日本版『地獄の逃避行』のように味わい深く、いまだに観た人の間では話題になる作品です。及川監督は『富江tomie』シリーズや『ひぐらしのなく頃にシリーズも撮っていながら2010年を最後に監督していません。才能がありながら原作などの企画ありきや事務所主導だったりの作品ばかり撮らされて職人になりきれなかったか消費されてしまったのかもと思っています。『下衆の愛』で上記を思い出したこともあるのですが及川さんと組んで何か印象的だったことはありますか?

内田 及川さんと組んだのは20年前なのであまり覚えていないですが...『夢を見過ぎたね』とは言っていましたね。

――それは内田さんに言ったんですか?

内田 2人で脚本を書いていたんですけども、やりたいことを全部入れていてもどんどん削られて最終的には全部削るはめになって出てきた言葉が『夢を見過ぎたね』でしたね。

――及川さんと組んだ作品は印象として大きかったんですか。内田さんも映画業界のかなり初期の作品です。

内田 何か怪しいなとは強く思いましたね。その一方で及川監督は一生懸命に良い映画にしようと頑張っていましたね。

――偶然ですが『下衆の愛』と響きあってますね。今作は青春映画ということですが70年代の青春映画だけど裏ぶれた雰囲気もある『グリニッチ・ビレッジの青春』(1976)にも近いなと観ている間思っていました。あの映画もハリウッド行きを夢見る役者志望の主人公とペーソスに満ち溢れたエピソードのほろ苦い青春映画です。

内田 いいですね、そういうことです。

――『グリニッチ・ビレッジの青春』は監督のポール・マザースキーの自伝的映画ですが『下衆の愛』はそこは違うと。

内田 はい、そこは違います。聞いた話をもとにしたフィクションです(笑)! 前作の『グレイトフルデッド』の記者会見か舞台挨拶かでコメントを求められた笹野さんが言ったことが頭に残っていたのも今作を作った理由の1つです。『世界で一番貧乏だけど世界で一番技術力のある日本の映画スタッフ』がその言葉です。そういう日本の世界一優秀な映画スタッフにオマージュをささげているのも今作です。映画館に是非観に来てください。

アダム・トレル(『下衆の愛』プロデューサー)インタビュー

( フリーストーン事務所にて 取材:わたなべりんたろう )

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下衆の愛 (2015年/日本/110分/カラー)
監督・脚本:内田英治 プロデューサー:アダム・トレル 音楽:T字路s
出演:渋川清彦,でんでん,忍成修吾,岡野真也,内田慈,津田寛治,木下ほうか,古舘寛治,細田善彦,山崎祥江,
川上奈々美,マツモトクラブ,新井雅人,後藤ユウミ,桜まゆみ,平岡亜紀,谷手人,伊東紅,卯水咲流,松井薫平,
松井理子,小林麻祐子,牛丸亮,森本のぶ,山田ジェームス武
製作会社:サードウィンドウフィルムズ © Third window films
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2016年4月2日(土)より テアトル新宿ほか全国順次公開

2016/04/05/20:25 | BBS | トラックバック (0)
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