インタビュー
内田英治監督/『下衆の愛』

内田英治 (監督)
映画『下衆の愛』について【1/5】

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2016年4月2日(土)より テアトル新宿ほか全国順次公開

2015年の東京国際映画祭で上映されてから話題になっている『下衆の愛』のプロデューサーのアダム・トレルさんと監督の内田英治さんにインタビューをおこなった。 前回のアダム・トレルさんに続き、今回は内田英治監督のインタビューをお届けする。
(取材:わたなべりんたろう)
内田 英治 ブラジル生まれ。「週刊プレイボーイ」ライターを経て、2000年スペシャルドラマ「教習所物語」で脚本家としてデビュー。04年に『ガチャポン』で映画初監督。最新作『グレイトフルデッド』は全米最大のファンタ映画祭、テキサス“Fantastic Fest”をはじめ、イギリスの“レインダンス映画祭”、“ブリュッセル国際映画祭”ほか、世界30以上の映画祭で上映された。公式サイト
STORY 映画監督のテツオは40歳を目前にしながらも夢を諦めきれないパラサイトニート。映画祭での受賞経験が唯一の自慢。監督とは名ばかりで女優を自宅に連れ込む自堕落な毎日をおくっていた。しかしある日、才能溢れる新人女優・ミナミとの出会いにより新たな希望が生まれて新作映画の実現に奔走する。「裸と動物」にこだわる団塊世代のプロデューサー貴田や、枕営業にすべてをかける売れない女優・響子、自らのハメ撮りで生計をたてる助監督のマモルなど、映画界の底辺に巣くう仲間たちと最後の賭けに出ようとする。しかしそんなテツオの前に現実の壁が立ちふさがる。映画作りを巡る夢と現実がテツオの中で交差するのであった。
内田英治監督――かなりたくさんの作品を撮っているんですね。アマゾンで見て知りました。

内田 たくさん撮っています。十字架がいっぱいあるんです。でも普通の監督と逆なんです。普通は自主映画撮ってから商業映画に来る方が多いですが、ぼくはアイドル映画とかをまず撮っています。

――女の子が拳銃を持っている映画、いわゆるVシネみたいな作品から『私の中のアイヒマン』のようなアイヒマンテストの心理スリラーも撮っています。

内田 D-BOYSさんの作品も撮っています。依頼があって撮れるものなら何でも撮っていました。でも映画監督を辞めようと思っていた時期があるんです。

――いつですか?

内田 『だから俺達は、朝を待っていた』(2010)という作品です。押尾学さんが出ていました。

――内田監督の公式Webで、この件は読みました。

内田 公開前に押尾学さんの事件があって、映画でクスリの描写もあり公開中止というか封印になりました。

――完成はしているんですか?

内田 完成しています。でも誰も観ることはできない。その後は映画を作る気がなくなって2年間ライブばかり観ていました。

――そうだったんですね。公式Webによると内田さんは映画をやりたくて入った会社がテレビの製作プロダクションで『元気が出るテレビ』のADを経て週刊プレイボーイのライターになり、好きな映画関係者を取材しているとカメラマン篠田昇さんとの出会いが縁で『スワロウテイル』の撮影現場を見学させてもらい、映画への思いが再燃。そしてテレビドラマ『教習所物語』(TBS)で脚本家としてデビューし。その後も制作会社ロボットで本広克行監督のもとで脚本の企画開発に携わったりしていたとあります。そして『ガチャポン』で劇場公開作品を初監督して、その後はアイドル映画などを撮っていた。

内田 そうですね。

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下衆の愛 (2015年/日本/110分/カラー)
監督・脚本:内田英治 プロデューサー:アダム・トレル 音楽:T字路s
出演:渋川清彦,でんでん,忍成修吾,岡野真也,内田慈,津田寛治,木下ほうか,古舘寛治,細田善彦,山崎祥江,
川上奈々美,マツモトクラブ,新井雅人,後藤ユウミ,桜まゆみ,平岡亜紀,谷手人,伊東紅,卯水咲流,松井薫平,
松井理子,小林麻祐子,牛丸亮,森本のぶ,山田ジェームス武
製作会社:サードウィンドウフィルムズ © Third window films
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2016年4月2日(土)より テアトル新宿ほか全国順次公開

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