新作情報

ケン・ローチ、アトム・エゴヤン、ヤン・イクチュン――
重厚な人間ドラマの巨匠たちの系譜に続く才能が日本映画界に出現!
春本雄二郎 初監督作品

かぞくへ

「かぞく」とはなんだろうか――血の繋がり?かけがえのない大切な存在?

家族の温かさを知らず生きてきた旭は、同棲中の佳織と結婚を目前にしながら、よかれと思って紹介した仕事で親友の洋人を詐欺の被害に合わせてしまう。養護施設で家族同然に育ってきた唯一無二の親友と、認知症が進む祖母のために結婚式を急ぐ婚約者の間で、次第に旭は追いつめられていき……。

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2018年2月24日(土)よりユーロスペースにてロードショー!

INTRODUCTION

家族を知らない男が、つかみかけた幸せを前に、親友と婚約者の間で揺れる――日本の片隅に生きる若者たちの息遣いを骨太に描き出した人間ドラマ

ケン・ローチ、アトム・エゴヤン、ヤン・イクチュンといった重厚な人間ドラマの巨匠たちに続く才能が、日本映画界に出現した。
未来を共に生きる女性か、過去を共有してきた親友をとるのか、人生の岐路に立たされた男が東京で見た深い孤独。自分が持ちえなかった家族のぬくもりを渇望し、愛を求め、後悔を抱えながら、それでも生きていく――リアリティにこだわった演出で儚くも強い人間たちの息遣いを描き出した。
主人公・旭を演じた松浦の実話を基に、監督の春本雄二郎がオリジナル脚本を書き上げた。春本は、大学卒業後、松竹京都撮影所の演出部となり、井上昭、石原興らに師事。『鬼平犯科帳』『必殺仕事人2009』など時代劇を多数経験。2010年からはフリーの演出部として、様々な映画やドラマに携わってきており、本作が初監督作品となる。
その骨太な演出に確かな演技力で応えた松浦慎一郎、梅田誠弘、遠藤祐美ら俳優陣。主演の松浦は、俳優以外の活動としても2010年ボクシング界に貢献活躍したトレーナーに送られるエディ・タウンゼント賞を受賞、映画『百円の恋』(武正晴監督)で出演の他ボクシング指導にもあたった経験の持ち主。本作においてもボクシングトレーナーを生業としながら婚約者との結婚を目前に控える主人公・旭を熱演しているが、脚本執筆にあたっては春本監督が松浦の日常を細かく取材し、二人三脚でキャラクターを作り上げていった。今の日本で生きるには不器用すぎる人物たちが織り成す物語は、容赦なく観る者の胸に迫ってくる。

『かぞくへ』 『かぞくへ』場面1
応援コメント
  • 堤幸彦(映画監督)
    そこには「人」がいた。真っ直ぐで、思い、悩み、背負い、それはリアルに私たちの隣にいる人達で、あるいは私そのものかもしれない。だからこの映画には、感情を持っていかれる。橋の上で私も泣く。気がつくとこの映画の“かぞく”になっていた。恐るべし、春本監督。
  • 原田知世(女優・ 歌手)
    心の友と呼べる人と出会えたなら、人生は豊かなものになるだろう。その人生が終わる時に思い浮かぶ人たちが、私にとっての『家族』という枠を超えた『かぞく』なのかも知れない。
  • 二ノ宮知子(漫画家)
    ああ、なんで男って…。ああ、なんで女ってこう…。そう、親の言葉は呪いになるんだよ…。細部までのリアルさが、心にとても刺さってきました。若く不器用で愛すべき人達が葛藤する姿に、自分の若い頃を重ねたり、違うだろうと地団駄踏んだり…。最後は旭と一緒に泣いてしまいました。また、旭と洋人の「島の人」感。どういう関係だったか、説明がなくてもわかるような。この東京の片隅に確実に存在してるって思うから余計に痛々しく。世界中の不条理に自分も関われるチャンスはあるし、その時は何かできる大人でいたいな、と思えました。
  • でんでん(俳優)
    この映画に出ている梅田君は、今人気のスポーツ、卓球をやる。 2017 年東京選手権ショービズの部で彼は第 3 位を獲得。ちなみに私は準優勝。卓球のダブルスなどでは相方との息が合わなければ勝利はできない。梅田君の松浦君とのコンビネーションの良さは素晴らしい。卓球よりうまい。私は、多くの人にこの作品を薦めたい。
  • 矢田部吉彦(東京国際映画祭プログラミングディレクター)
    見事な脚本と、素晴らしい役者。主演の青年ふたりの姿を思い浮かべると、いまでも胸が熱くなる。絶対に観客の胸に突き刺さるはずと、確信を持って選んだ作品だ。
  • ドン・ブラウン(映画翻訳家)
    2016 年の東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門の僕的ベスト1『かぞくへ』は日本インディーズ界に新風を吹き込む傑作。極めてシンプルで分かりやすいのにも関わらず、時代を写す奥深さのある脚本。主演の松浦慎一郎さんの優しさ溢れる演技は特筆すべき。『かぞくへ』には、日本のインディ ペンデント映画に足りないものが、すべて詰まっている。お見逃しなく。
  • 冨手麻妙(女優)
    今の若者は、人との繋がりを絶っているような気がしています。人と人がぶつかり合ったりすれ違ったりして、もがいたり悩んだりすることを避けている気がします。私はこの映画を見て、友情や恋愛を超えた先の救いの場所である“かぞく”というものが見えた気がしました。スマホばかり見つめていないで、自分にとっての“かぞく”をもっと大切にしていこうと思える映画でした。
  • 高佐一慈(お笑い芸人 ザ・ギース)
    主人公、その恋人、親友。彼らは誰も悪くないし、皆素直に生き、とてつもなく優しい。なのになぜ、悲しみに向かって歩いていかなければならないんだろう。圧倒的リアリティに、気づいたら泣いていました。もう一度見に行きます。
『かぞくへ』場面2 『かぞくへ』場面3
CREDIT
出演:松浦慎一郎,梅田誠弘,遠藤祐美,三溝浩二,おのさなえ,下垣まみ,瀧マキ,森本のぶ
監督・脚本・編集:春本雄二郎
撮影:野口健司 照明:中西克之 録音・整音:小黒健太郎 制作:福田智穂 助監督:浅見佳史
音楽:高木聡 プロデューサー:深谷好隆,春本雄二郎,南 陽 海外セールス:植山英美(ARTicleFilms)
配給:『かぞくへ』製作委員会 配給協力:コトプロダクション 劇場営業:髭野純
DCP/シネスコ/5.1ch/カラー/2016/日本/117分 ©『かぞくへ』製作委員会
【海外映画祭】第29回 東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門 公式出品/
第23回 フランス ヴズール国際アジア映画祭 審査員賞&NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)&ギメ東洋美術館審査員スペシャルメンション/第14回 ソウル国際アガペー映画祭 Re-Awakening of The Asia Agape Films部門 公式招待/第17回 ドイツ ニッポンコネクション2017 ニッポン・ヴィジョンズ部門 審査員スペシャル・メンション授与/オランダ カメラジャパンフェスティバル2017 公式招待

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2018年2月24日(土)よりユーロスペースにてロードショー!

2018/02/16/19:22 | トラックバック (0)
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