新作情報

2011年7月、ニューヨーク・アジア映画祭にて
主演:山田孝之が日本人初のライジング・スター・アワード受賞

『ミロクローゼ』ロゴ
  • 「ミロクローゼ」はある時はティム・バートンの若い頃、またある時は、
    最近のクエンティン・タランティーノのようなクレイジーなファンタジーだ。/The New York Times
  • これはアート?映画?それとも芸術映画? “残酷”なシーンすら“素晴しかった”から、
    テラコッタ映画祭で10点満点つけたのは間違いではない!/Minimini movie review(イギリス)

http://www.milocrorze.jp/

2012年11月24日(土)、シネクイントほか全国順次ロードショー

INTRODUCTION

『ミロクローゼ』愛の象徴=ミロクローゼ

神秘的な美女に恋をする子どものような外見の会社員、草食系男子の悩みを一刀両断する恋愛相談員、何者かにさらわれた恋人を探す片目の浪人。「ミロクローゼ(=太陽)」のタイトルが示すように彼らはみんな、自分だけの「愛の象徴」を持つ。一見、曖昧に結びついているだけの三者三様のラブストーリー。だが3人は同じ時空を生き、愛に惑い、溺れ、一人の愛する女になりふり構わず突き進む愚かな男なのだ。果たして男たちは「ミロクローゼ」をその手につかむことができるのか。ハチャメチャな奮闘が、ペーソスを交えた笑いを誘いだしていく。

世界席巻、異様にしてキャッチー

2011年3月の香港映画祭を皮切りに、2012年8月のインドのオシアン映画祭まで、約1年半にも及ぶ地球一周の巡回上映を経て、ついに日本に逆上陸!アメリカのニューヨーク・アジア映画祭ではオープニング作品に選ばれ、主演・山田孝之が日本人初のライジング・スター・アワードを受賞。北米最大級の映画祭であるファンタジア・フェスティバルでも長編劇映画部門 最優秀監督賞含む4部門に輝くなど、世界中のシネフィルの熱烈な支持を集めてきた。
コンテンポラリーでファッション性に優れた映像、リズミカルなカット割り、グルーヴィーなミュージック、異国情緒あふれる緻密な美術装置、ラストの絵巻を思わせる長回し。異様にしてキャッチーな本作は「何を、どう見せるか」にとことん拘っており、そして生み出されたノンバーバル的なスタイルが世界の幅広い評価を獲得した。まるで音楽を聴くようなカジュアルな感覚で楽しめるはずだ。

ポップ×アート×セクシー! 唯一無二の“石橋ワールド”

『ミロクローゼ』場面1思想や概念を飛び越えた、型にまったくはまらない本作を手がけたのは石橋義正監督。インスタレーションや映像作品、あるいはメディアを駆使したパフォーマンスを国内外の美術館や劇場で発表し続けているほか、悪夢のような一夜の出来事を70年代歌謡曲にのせて描く『狂わせたいの』(97)、テレビ番組「バミリオン・プレジャー・ナイト」(00)などを製作。なかでも「バミリオン・プレジャー・ナイト」のワンコンテンツであるショートドラマ「オー!マイキー」は、登場人物がすべてマネキンというシュールな構図とブラックな笑いが話題を呼び独立展開。02年には「オー!マイキー」の英語吹替え版「ザ・フーコンズ」がベルリン国際映画祭に出品、現在も国内のコマーシャル、海外のテレビ放映など、シリーズとして根強い人気を誇る。
そんな石橋監督が常に意識していること、それは「映画産業の新しい分野」の提示。漫画やドラマなどの原作を持つ映画ばかりが脚光を浴びる日本映画の現状。映画とテレビドラマは数年前からボーダレス化し、オリジナルの企画が縮小気味な事態に石橋監督は「映画は新しさと価値を失いつつある」と危機感を覚えた。それが『ミロクローゼ』に取りかかったきっかけだ。そして着想から約6年――。新たな可能性を模索し、ついに唯一無二の“石橋ワールド”が完成した。『ミロクローゼ』で我々が得る新鮮さと刺激は、鈴木清順、中島哲也、もしくはクエンティン・タランティーノやティム・バートンがオーバーグラウンドを駆け上がったときの感覚に近いかもしれない。突き刺さるほどポップで、見とれるほどアーティスティックで、激しくセクシー。「石橋義正、ここにあり」を主張するには十分すぎる映画である。

山田孝之が一人三役に挑戦

『ミロクローゼ』場面2いまもっとも熱視線を注がれる俳優・山田孝之が扮するのは、愛に突き動かされる3人の男。ソウルの帝王ジェームス・ブラウンばりのダンス、『マグノリア』(99)のトム・クルーズを彷彿とさせる怪演で見せ切る恋愛相談員・熊谷ベッソン。現代劇、西部劇、時代劇をわたり歩く浪人・タモン。絵本のような世界に生きるチャーミングなキャラクター、オブレネリ ブレネリギャー。そのカラフルな演じ分けは、固定のイメージを持たない山田孝之の「真骨頂」と言えるだろう。また、本作を象徴するヒロイン“偉大なミロクローゼ”にはマイコ。彼女をめぐってオブレネリ ブレネリギャーとひと悶着起こす“なきゃむら”には名優・奥田瑛二。さらにタモンが恋する女性ユリに石橋杏奈、美女揃いの遊郭「天柘楼」案内人に岩佐真悠子、賭場の主人にプロレスラーの武藤敬司、壷振り師には原田美枝子、そしてナレーションに美波といった個性派が顔を揃える。また『ツィゴイネルワイゼン』(80)で知られる名匠で、石橋監督に多大な影響を浴びせた鈴木清順監督が、伝説の刺青師をコミカルに演じているところも注目。
主題歌「LOST AND FOUND」を手がけたのは、若者に絶大な人気を誇るONE OK ROCK。そのタイトルがあらわすように本作の世界観にあわせて書き下ろしたパワフルな楽曲だ。
ワールドスケールにふさわしいメンバーが集結。急転を重ねていく怒涛の90分に圧倒され、瞬きする暇はない!

Production Note

『ミロクローゼ』場面3主演山田孝之誕生

この映画の最大にして、究極なキャスティングが、主演一人三役ということにつきます。石橋監督の『眼力』へのこだわりで、白羽の矢を立てた山田孝之さんにオファーするため、キャスティングの杉野さんにご協力いただき、本人にシナリオを読んで頂くことになりました。結果、「この役を他の誰かがやるのが悔しい」という本人からのお言葉を頂き、『偉大なる冒険』に挑んでいただくことになり、その後も、続々と、素晴らしいキャストの皆様に集結していただけることになりました。

一人三役の宿題

「人格を三つ」演じるだけならまだしも、その上、『ダンス』と『殺陣』という特殊技能も要求してしまう過酷な映画制作です。実は、山田さんは『ダンス』未経験だったので、まずは、『身体表現』の原理を教えていただくダンスコーチ(コンテンポラリーダンサー青木さん)に指導いただき、その上で、監督のこだわりを十分に生かした振付(ジャズダンサー河村さん)を山田さんに伝授して頂きました。ここで大切なのは、『うまい』ではなく『役柄の個性』がダンスに現れることだと考えていたのですが、1か月の訓練の結果、山田さんは、驚くほど『うまくて個性的な』ダンスを習得してしまったのです。特に、スーパーマーケットでの共演ダンサーは、関西地方で200人にも及ぶオーディションを勝ち抜いた先鋭たちが踊りますので、圧巻なシーンとなっています。『殺陣』に関しては、偶然にも、山田さんが、この映画制作直前まで映画「十三人の刺客」に参加していたため、『殺陣の流れ』を習得してしまう技術は、ずば抜けていました。この偶然の流れこそが、映画を豊かにする奇蹟の瞬間なのです。

恐るべき遊女キャスト・・・・姉弟初共演!!

『ミロクローゼ』場面4この映画の見所の一つ『七人の遊女』シーンがあります。このため、7人の極端なほどの技量や見た目の個性を探し求めて、モデル、ダンサー、アスリート、芸人、そして、雑技団の方までもお会いして、かなりの個性派を募りました。監督のこだわりのひとつに、『腰が異常に柔らかい女性』というリクエストがあり、当然、雑技団の方が有利だったのですが、偶然の仕事調整の関係でオーディション参加不可能となり、日本人での最有力候補だったダンサーに決定。その方こそが、山田さんの実姉である椿かおりさんです。この事実は、撮影後に、初めて告白されて、こちらが一番びっくりした事なのです。

C R E D I T

出演:山田孝之 マイコ、石橋杏奈/原田美枝子/鈴木清順、佐藤めぐみ、岩佐真悠子、武藤敬司/奥田瑛二
監督・脚本・美術・編集・音楽:石橋義正
プロデューサー:泉 正隆 小澤俊晴 齋藤寛朗 石橋義正 キャスティング:杉野 剛
撮影:小山田勝治 照明:赤津淳一 録音:浦田和治 弦巻裕 音響効果:柴崎憲治
ビジュアルデザイン:江村耕市 舩引亜樹 アクション:南辻史人 衣裳:Kyoko ヘアメイク:HARIO!? 南辻光宏
CG:合田健二 特殊メイク:JIRO 助監督:谷 洋平 製作担当:斉藤大和 的場明日香
主題歌:ONE OK ROCK「LOST AND FOUND」(A-Sketch) 音楽:久保田修、生駒祐子、清水恒輔
2010年/日本/カラー/デジタル/90分/ヴィスタ/5.1ch
配給:ディーライツ、カズモ ©2012「ミロクローゼ」製作委員会
http://www.milocrorze.jp/

2012年11月24日(土)、シネクイントほか全国順次ロードショー

OH!Mikey Romance [DVD]
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The Fuccon Family [DVD]
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  • 監督:石橋義正
  • 出演:江村耕市, 田中マサアキ, 吹田哲二郎
  • 発売日:2004/01/24
  • おすすめ度:おすすめ度4.5
  • Amazon で詳細を見る

2012/11/22/16:19 | トラックバック (0)
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