朝倉加葉子監督/『女の子よ死体と踊れ』

朝倉 加葉子監督 映画『女の子よ死体と踊れ』について【2/6】

2015年10月31日(土)よりシネマート新宿、11月14日(土)よりシネマート心斎橋、名古屋シネマスコーレ、12月5日(土)より仙台・桜井薬局セントラルホール、12月12日(土)より広島・横川シネマ、12月19日(土)より福岡・中洲大洋映画劇場ほか全国順次公開!

公式サイト 公式twitter 公式Facebook (取材:深谷直子)

『女の子よ死体と踊れ』場面1 『女の子よ死体と踊れ』場面2 『女の子よ死体と踊れ』場面3――へえ~、ホラー映画の中にジャンルとしてそういうものがあるんですか。死体が動き出しちゃうというような?

朝倉 そうなんです、ゾンビ映画とは別で。最近のものだと『サベージ・キラー』(13)というアメリカの映画が2(『サベージ・キラー2』・14)まで出たんですけど、それは女の子が殺されて、そこにネイティヴ・アメリカンのスピリットが乗り移って犯人に復讐するという話なんです。基本的には死体ものの映画って起こることは一緒で、何らかの形で死体が蘇って、意識がちょっとあるとかだいぶあるとか、いくつかバリエーションはあるんですが。

――なるほど。この映画の死体は意識だけではなくて身体もバラバラになったりするので、さらに新しいバリエーションですね(笑)。

朝倉 あはは、そうですね。それで、死体というか「死」がかなり前面に出るっていうのは、私の中での「少女」のイメージに合うなと思って。少女ってやっぱり死を意識する年代じゃないかなっていうのがすごくあって、だったらもうドーン!と死体を出しちゃって、そうしたらこの年ごろの何かを映画にどっしり入れ込めるのではないかなと思いました。

――死体って、ホラーじゃなくてもロマンティックなイメージがありますよね。『スタンド・バイ・ミー』(86)とか、漫画の『リバーズ・エッジ』とかも、少年や少女が死体という非日常なものに興奮するというのが描かれていました。

朝倉 ああ、そうですね。

――この映画も、やっぱりそういう青春映画の系譜にあるなと思いました。起こることは結構はちゃめちゃですけど(笑)。

朝倉 ふふふ。ありがとうございます。

――お芝居の経験のないゆるめるモ!のみなさんへの演出はどのようにされたんですか?

朝倉 やっぱり本職ではないので、普通の俳優さんたちと同じようなやり方で「じゃあやってください」というのではなかったです。彼女たちってすでに表に出て活躍していて、今のその姿に魅力があると思うんですよ。付け焼刃で演技を勉強してもらうというようなことでは全然敵わない魅力があるので、むしろそれを無理やりにでも映画のほうに向けてもらうというような意識で「こういうふうに演技してほしい」というような話をしていきました。彼女たちも「え~」とか言いながらも前向きに取り組んでくれましたね。

――キャラクターは彼女たちの個性を知ってからの当て書きですよね?

朝倉 そうですね。掘り下げていく作業は、彼女たちに面接をしてからしていきました。

――死体役のあのちゃん以外のメンバーを清掃員という職業にしたのはどうしてですか?

朝倉 すごく安直なんですが、彼女たちの着ているつなぎは、脚本ができる前ぐらいに使っていたオフィシャルの衣装なんですよ。「これすごく可愛いなあ」と思って、本当に安直に、これを活かすには清掃員とかがいいんじゃないかな?と思った感じです。

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女の子よ死体と踊れ 2015 / カラー / 2ch / ビスタ / 70 分 / 日本
監督・脚本:朝倉加葉子
主演:ゆるめるモ!〈もね、けちょん、しふぉん、ようなぴ、あの、ちーぼう〉
出演:松田優、原扶貴子、尾本卓也、国分崇、川連廣明、信國輝彦、古内啓子 音楽:ゲイリー芦屋
企画・制作:TRASH-UP!! 配給:日本出版販売 ©2015 YOU’LL MELT MORE ! Film Partners
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2015年10月31日(土)よりシネマート新宿、
11月14日(土)よりシネマート心斎橋、名古屋シネマスコーレ、
12月5日(土)より仙台・桜井薬局セントラルホール、
12月12日(土)より広島・横川シネマ、
12月19日(土)より福岡・中洲大洋映画劇場ほか全国順次公開!

2015/11/08/18:42 | トラックバック (0)
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