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みんなちがって、みんないい、ってみんな言う。

恋とボルバキア

『アヒルの子』から7年――小野さやかの最新作は、
カラフルにトランスする恋とか愛のドキュメンタリー

ボルバキア……宿主を性転換させる共生バクテリアの一種。

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2017年12月9日(土)より、ポレポレ東中野ほか全国順次公開

INTRODUCTION

男か、女か?性別が二つだけではないことが、
ようやく私たちの常識に登録されつつある。

大手広告代理店は、日本人の7.6%がセクシュアル・マイノリティだという推計を発表した。体の性、心の性、好きになる性、表現する性……。いくつもの要素からセクシュアリティを考えることができるという。でもそれは、また新しくディジタルな境界線を引くことなのかもしれない。

ただお洒落がしたくて女装をはじめたら、いつのまにか男の人に恋をしていた。素敵な女の子に一目惚れをしたら、彼女は彼で、私は女で……。ドキュメンタリー映画『恋とボルバキア』の登場人物たちがおしえてくれるのは、私たちの性は、実はとても曖昧でカラフルで、混沌としているということ。そして、そのぶんだけ、恋や夢や、幸せのかたちも、抱えてしまう生きづらさも、限りがない。

『恋とボルバキア』 『恋とボルバキア』場面1

小野さやか監督が描く、恋のヒリヒリとドキドキと、混沌。

本作は、衝撃のセルフドキュメンタリー映画『アヒルの子』でデビューした小野さやか監督の最新作。プロデースを手がけるのは、『FAKE』『Ryuichi Sakamoto:CODA』などの橋本佳子。ときにキャメラは、恋人たちの親密な時間や気まずい葛藤の場面を映し出す。好きになったら、嫌われたくない。一緒にいたい。結婚したい。赤ちゃんだって欲しくなる。「みんなちがって、みんないい」ってみんな言う。でも、私はツライ!そんなヒリヒリとドキドキを、ぜひ真っ暗な映画館で。

COMMENTS 性同一性障害はほんとは障害じゃない。なぜなら性別は、 サピエンスが作り出した虚構(フィクション)にすぎないから。その虚構の谷間に迷い込んだ正直な人々の物語。自分の性別がはっきりしていると信じているすべての人が見るべき映画。
それにしても監督はボルバキアなんてよく知っていましたね。ボルバキアは宿主の性を変えてしまう不思議な寄生生命体。――福岡伸一(生物学者)
『恋とボルバキア』場面2 『恋とボルバキア』場面3 『恋とボルバキア』場面4 『恋とボルバキア』場面5 『恋とボルバキア』場面6 『恋とボルバキア』場面7
CREDIT
出演:王子/あゆ/樹梨杏/蓮見はずみ/みひろ/井上魅夜/相沢一子/井戸隆明
監督・ 撮影・編集:小野さやか
プロデューサー:橋本佳子/熊田辰男/森山智亘
語り:阿部芙蓉美 構成:港 岳彦 撮影:高畑洋平/髙澤俊太郎
音楽: MILKBAR 劇中歌:青木多果
製作: DOCUMENTARY JAPAN/LADAK/Blue Berry Bird 配給:東風
2017 年|94 分|HD|16:9|日本|ドキュメンタリー
© 2017「恋とボルバキア」製作委員会

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2017/12/01/19:00 | トラックバック (0)
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