映画オンライン・コミュニティ
『ミニシアタークラブ』
ローンチトークイベント
「ミニシアターの未来をかけて」
イベントレポート
『ミニシアタークラブ』とは? 公式サイト
「映画がみなさんに届くまでをちょっとのぞいてみませんか?」映画は⾒る⼈に届いて初めて完成します。そこまでに様々な⼈達が関わります。その仕事にまつわる成功や失敗の(愛と苦悩の!?)裏側を共有することで、映画本編以外の過程を楽しむことを目的にした映画オンライン・コミュニティです。
◆活動内容
限定 Facebook グループ内でライブ配信で、映画に携わる様々な⼈たちから聞くリアルな話や時には失敗談も共有していきます。・ミニシアター⽀配⼈によるおすすめ作品トーク・ミニシアターの歴史講座・国内外映画祭事情・買付け、邦画製作ここだけの話、配給宣伝、ポスターデザイントークなど
ミニシアター⽂化の再発⾒、盛り上げのためにスタートした映画オンライン・コミュニティ『ミニシアタークラブ』のスタートを記念して、1⽉30⽇(⼟)に渋⾕のユーロスペースで開催されたローンチ・トークイベント「ミニシアターの未来をかけて」の模様をレポートする。
第⼀部では、ユーロスペース北條⽀配⼈が登壇し「ミニシアタークラブ」設⽴の経緯について、「昨年のSAVEtheCINEMA やミニシアター・エイド基⾦等の応援が⼤いに励みになった。その声に何かお礼ができないかと思った時に、オンライン・コミュニティの企画の話があり、せっかくのこういう時代なので新しい挑戦をしながら今までできなかったミニシアターの歴史を紐解いたり、配給会社の⽅からより深い話を聞いたりして、未来に向かって取り組んでいければと思ってます。」と語った。
第⼆部では、新聞記者、映画雑誌編集者らが登壇。「ミニシアター存続の議論は、2000 年からずっと議論されてきたことだが、このコロナ禍で本気で取り組まざるを得なくなった状況になった。問題の先送りも限界に来ている。⾮常事態宣⾔の営業時間⾃粛等で苦しい状況は続いてはいるが<特集上映>などは満席になったりすることもある。シネコンとは違う取り組み⽅に改めて気づきがあった。」と語り、「場」としての「ミニシアター」の存在意義については、映画監督、映像作家を育てる「揺りかご」のようなものであったり、作品を選出するキュレーションとしての機能として重要な位置づけであるなど様々な意⾒が取り交わされた。
さらに第三部では、⼊江悠監督が「SR サイタマラッパーで、ミニシアターが満員になりお客さんや劇場の⽅の反応をダイレクトに感じられたのが原体験」と語り、配給宣伝の國宗⽒は「ミニシアター作品を宣伝で意識していることは、誰が観たいのか?を意識しながら宣伝を丁寧に組み⽴てていくこと」と語った。また、いかに若い世代に映画、ミニシアター作品を届けるか?という議題について、多くの若者の⽀持を受けるインフルエンサーの映画感想 YouTuber のもっちゃん⽒、映画感想 TikToker のしんのすけ⽒が登壇し⼆⼈のソーシャルを活⽤したコミュニケーション⽅法に議論が⽩熱した。今や、誰でも情報を発信できる時代になり情報が溢れすぎている。若い世代に対して、きちんと映画情報を伝える発信者がもっと増えてくれたらいいのと、やはりミニシアター⾃体が映画のキュレーション機能を持っているので、若い⼈が映画館という場所に⾏きたくなるような場所になって欲しいという意⾒がでた。
イベント当日の様子
■日程 :1月30日(土) 12:00〜14:10
■場所 :渋谷 ユーロスペース (東京都渋⾕区円⼭町1-5)
■登壇者:北條誠人(ユーロスペース支配人)、恩田泰子(読売新聞)、小峰健二(朝日新聞)、川村夕祈子(キネマ旬報)、井上知大(毎日新聞):リモート参加、入江悠監督、國宗陽子(配給会社トランスフォーマー宣伝プロデューサー)、映画好き YouTuber もっちゃん、映画感想 TikToker しんのすけ 司会:森直人(映画評論家)
「BASIC by MOTION GALLERY」について 公式サイト
⽉額で資⾦を募ることで、劇場などの⽂化施設やクリエイターに毎⽉継続的に資⾦を調達し、クリエイティブな活動の基盤を⽀えるサービス。
⽀援を受ける側は、毎⽉インカムがあることで、創作活動やリサーチ・ディベロップメントに注⼒することが可能に。⽀援するメンバーは、彼らの活動を継続的に応援できることに加え、オンラインセッションへの参加や制作中の作品の閲覧などのお返しを受け取ることができる。
投資や融資ではないため、フラットな関係を築くことが可能。既存のファンとの継続的なコミュニケーションから関係性を深め、⼀緒に⽬標をつくる場所になることも期待できる。