映画祭情報&レポート

第15回 座・高円寺
ドキュメンタリーフェスティバル

公式サイト 公式twitter 公式Facebook

2024年2月8日(木)~12日(月)まで、座・高円寺2にて開催

テレビ・映画・オンラインの枠を超えた
ドキュメンタリーの祭典が今年も開催!!

「第15回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」画像テレビ・映画・オンラインの枠を超えたドキュメンタリーの祭典「座・ 高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」が、今年も開催される。15回目となる今回のテーマは“Democracy”。国内外の作品を通して市民や学生、女性などによる様々な運動や差別、戦争、政治などの問題を通して社会を見つめ直す機会を提供する。

主な上映作品は、ゲスト・セレクション部門では、首相演説に対してや増税反対の声をあげた市民が警察に妨害を受けた事件の、当事者の思いやその後の裁判を記録した『ヤジと民主主義』(是枝裕和選)や、平和を望み、日常を力強く生きようとするガザの人々を描いた『ガザ 素顔の日常』(安田菜津紀選)など。
特集部門では、横浜港のカジノ誘致に反対する藤木幸夫が市民とともに闘った記録『ハマのドン』、統一教会の関連団体が富山政界に深く入り込んでいる実情を地元局が綿密に調査報道した『救いの手 統一教会と富山政界』、インドの学生らによる政府への抗議運動やカースト制度の現実を描いた『何も知らない夜』、ウクライナ侵攻によって廃墟と化した東部ドンバス地方のマリウポリに生きる人々を記録した「マリウポリ 7日間の記録」などが上映される。
全ての上映に制作者・関係者らが登壇して作品に関するトークが行われるので、会場と一体となって作品の理解を深めることができるこの機会を是非お見逃しなく。

ゲスト陣(順不同)
[ゲスト・セレクター]
是枝裕和、森達也、大島新、金平茂紀、諏訪敦彦、秋山珠子、安田菜津紀
[トークゲスト]山﨑裕侍、村山英世、井上実、能條桃子、鈴木裕子、
土江真樹子、松原文枝、中村真夕、ダースレイダー、プチ鹿島、代島治彦、
田原総一朗、数家直樹、井口奈己、佐藤信、久保田徹、前田亜紀、高倉天地、
金川雄策、相川智、関根健次

2024年2月8日(木)~12日(月)まで、座・高円寺2にて開催

上映作品紹介

第15回 特集部門テーマ “Democracy”について
民主国家と認識されている日本、しかし今の日本に真のDemocracy(民主主義)は根付いているのだろうか? 太平洋戦争の敗戦後にGHQによって 進められた戦後民主主義、多数決原理には少数意見の尊重が伴うと教えられた。選ばれた代表は支持した者たちだけの代表ではなく、反対者も含め たものたちの代表でもあるとも。その後、戦後民主主義は否定的に捉えられ始めた時期もあった。改めて今“Democracy”を考えてみたいと思います。
(プログラムディレクター 山崎 裕)

【特集部門】テーマ「“Democracy”について」

「キャメラを持った男たち ─関東大震災を撮る─」画像◆特集 カメラマン
『キャメラを持った男たち ─関東大震災を撮る─』

(監督:井上実/2023年/81分)
ゲスト:村山英世(本作制作)、井上実(本作監督)、山崎裕
2023年、発生100年となった関東大震災。発災直後の凄まじい被害や、逃げ惑う人々を記録したフィルムが残されていた。撮影したのは3人のカメラマン。カメラを回しながら、彼らは何を見、何を葛藤していたのか。当時の映像を解説し、3人の証言を現代に甦らせながら、記録することの意味を問いかける。
2月9日(金)11:00上映 / 12:25トーク

「私はあなたのニグロではない」画像『私はあなたのニグロではない 』
(監督:ラウル・ペック/2016年/93分/アメリカ・フランス・ベルギー・スイス )
ゲスト:能條桃子(NO YOUTH NO JAPAN 代表、FIFTYS PROJECT代表)
アメリカ黒人文学を代表する作家、ジェームズ・ボールドウィンの原作を映画化した本作。30代の若さで暗殺された公民権運動のリーダー、メドガー・エヴァース、マルコムX、キング牧師の生き様を追いながら、60年代の公民権運動から、現在に至るまで連綿と続くアメリカの人種差別と暗殺の歴史に迫る。
2月9日(金)13:30上映 | 15:05トーク

「女たちの証言 ─労働運動のなかの先駆的女性たち─」画像『女たちの証言 ─労働運動のなかの先駆的女性たち─』
(演出:羽田澄子/1996年/94分)
ゲスト:鈴木裕子(本作監修)
1982年、社会主義研究者・石堂清倫氏の主催で、大正から昭和にかけての大衆的労働運動の発足に加わった、先駆的な女性活動家たちの座談会が開かれた。集まったのは、丹野セツ、鍋山歌子、福永操、山内みな。のちに追加撮影を加え、当時経験した差別や隷属を、できる限りの彼女たちの言葉で記録した作品。©彼方舎
2月9日(金)16:15上映 /17:50トーク

「ハマのドン」画像『ハマのドン』
(監督:松原文枝/2023年/100分)
ゲスト:松原文枝(本作監督)
2019年、「ハマのドン」と呼ばれる91歳の政治家・藤木幸夫が、横浜港へのカジノ誘致阻止に向け立ちあがった。横浜の港湾荷役を取り仕切り、誘致を進める政権中枢にも顔が利く保守の重鎮は、なぜ反対したのか?2021年の横浜市長選で市民と手を取り合い、誘致を覆すまでの軌跡を追いながら、彼の真意に迫る。©テレビ朝日
2月10日(土)11:00~ 上映 / 12:40~ トーク

「愛国者に気をつけろ! 鈴木邦男」画像『愛国者に気をつけろ! 鈴木邦男』
(監督:中村真夕/2019年/78分)
ゲスト:中村真夕(本作監督)
右翼団体「一水会」の代表として長年活動しながらも、旧オウム真理教信者や左派活動家など、幅広い人脈を持っていた故・鈴木邦男に、監督が2年間密着する。彼の住むアパートに通い、人生や思想遍歴を聞きながら、ボーダレスな存在だった鈴木が、不寛容な方向に進む日本社会で果たした役割を考察する。©オンファロスピクチャーズ/シグロ
2月10日(土)13:45~ 上映 /15:05~ トーク

「三里塚のイカロス」画像『三里塚のイカロス』
(監督:代島治彦/2017年/138分)
トーク:代島治彦(本作監督)
かつて激しく展開された「成田空港建設反対運動」を闘った人々の現在を描く。セクトの責任者や管制塔占拠事件の実行部隊、支援に入った農家の若者と結婚した女性、元空港公団職員など、これまで語られてこなかった“あの時代”と“ひとりひとりの人生”に耳を傾け、歴史の闇に光を当てることを試みる。
2月11日(日)10:00上映 /13:20トーク

「救いの手 統一教会と富山政界」画像『救いの手 統一教会と富山政界』
(ディレクター:数家直樹/2023年/52分/北日本放送)
ゲスト:数家直樹(本作ディレクター) 田原総一朗(ジャーナリスト)
全国有数の「保守王国」とされる富山県。安倍元首相の銃撃事件を機に行った取材で見えてきたのは、旧統一教会の関連団体が素性を隠し、彼らの理想とする社会を実現するために、富山政界に深く入り込んでいる実情だった。地元局ならではの綿密な調査報道で、本来の政治や政治家があるべき姿を鋭く問う。
2月11日(日)13:15上映 /14:25トーク

「境界のフィルムメイカーたち」画像◆特集 Yahoo! 短編ドキュメンタリー選
『境界のフィルムメイカーたち』『唯一無二の選挙記者』『エリザベス』

※他3分の短編ドキュメンタリー3本を併映予定

ゲスト:久保田徹 (本作監督)、 前田亜紀(本作監督)、高倉天地(本作監督)、金川雄策(Yahoo! ニュース・ドキュメンタリー チーフ・プロデューサー)
祖国を追われても創作を続ける2人の映像作家を見つめた「境界のフィルムメイカーたち」。長年の選挙取材で知られる畠山理仁を取材した「唯一無二の選挙記者」。長崎県大村の入管で起きた死の真相を確かめようと立ち上がる難民女性を追った「エリザベス」など、民主主義を問う短編作品を一挙上映。©ネツゲン
2月12日(月)10:30上映/11:15トーク

「何も知らない夜」画像◆特集 山形国際ドキュメンタリー映画祭2023大賞作品
『何も知らない夜』

(監督:パヤル・カパーリヤー/2021年/100分/インド・フランス)
学生エルの恋人へあてた手紙という架空の物語を通じて、観客はカースト制の現実、2016年に実際に起こった政府への抗議運動や学生運動の弾圧事件へと導かれていく。抵抗する者たちの情熱や信念、映画作家たちの意志の記録とともに、インドの現在を描き出す。山形国際ドキュメンタリー映画祭2023大賞受賞作品。
2月12日(月)13:00上映

「マリウポリ 7日間の記録」画像【緊急上映】ウクライナ
『マリウポリ 7日間の記録』

(監督:マンタス・クヴェダラヴィチウス/2022年/112分/リトアニア・フランス・ドイツ)
ゲスト:相川智(本作配給)、山崎裕
2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻によって、廃墟と化した東部ドンバス地方のマリウポリ。その戦場下で生きる人々の7日間を、私情や感情を交えずに記録した、追体験的な作品。映るのは、死と隣り合わせの悲惨な状況でも、おしゃべりを交わし、助け合い、祈り、翌朝を待つ住民たちの姿だった。©2022 EXTIMACY FILMS, STUDIO ULJANA KIM, EASY RIDERS FILMS, TWENTY TWENTY VISION
2月12日(月)15:15上映 /17:10トーク

ゲスト・セレクション部門

「ヤジと民主主義 劇場拡大版」画像《是枝裕和セレクション》
『ヤジと民主主義 劇場拡大版』

(制作・編集・監督:山﨑裕侍/2023年/100分/HBC北海道放送)
ゲスト:是枝裕和(映画監督)、山﨑裕侍(本作監督)
2019年7月、札幌市で安倍元首相の演説に対し声をあげようとした男性が警察に排除され、増税反対を訴えた女性も、その後警察官につきまとわれるなどの妨害を受けた。警察はどういう法的根拠で排除ができるのか? 一体何が起きているのか? 当事者の思いやその後の裁判取材を通して“表現の自由”を考える。©藤井保
2月8日(木)19:00上映、20:40トーク

《森達也セレクション》
『メディアの敗北〜沖縄返還をめぐる密約と12日間の闘い〜』

(ディレクター:土江真樹子/2003年/45分/QAB琉球朝日放送)
ゲスト:森達也(映画監督、作家)、土江真樹子(本作ディレクター)
1972年、沖縄返還をめぐる日米の「密約」を裏付ける機密文書が流出した「外務省機密漏洩事件」で、違法に情報を入手したとして逮捕され、2023年に亡くなった元毎日新聞記者・西山太吉氏を取材。現在は存在したとされる「密約」を再び表舞台に上げた番組から国民の知る権利やジャーナリズムのあり方を問う。
2月9日(金)19:00上映、20:00トーク

「シン・ちむどんどん」画像《大島新セレクション》
『シン・ちむどんどん』

(監督・出演:ダースレイダー、プチ鹿島/2023年/98分)
ゲスト:大島新(本作プロデューサー)、ダースレイダー(本作監督・出演)、プチ鹿島(本作監督・出演)
ラッパーのダースレイダーと時事芸人のプチ鹿島が候補者に突撃取材をする選挙ドキュメンタリーの第2作。舞台は2022年9月の沖縄県知事選。ふたりは争点となった米軍基地移設問題について、現地の人に話を聞こうと、座り込み抗議が続く辺野古に向かう。主権者は誰なのか? 沖縄から日本の民主主義を問う。©『シン・ちむどんどん』製作委員会
2月10日(土)16:10上映、17:50トーク

「キエフ裁判」画像《金平茂紀セレクション》
『キエフ裁判』

(監督:セルゲイ・ロズニツァ/2022年/106分/オランダ、ウクライナ)
ゲスト:金平茂紀(ジャーナリスト)
1946年1月、ナチ関係者15名が人道に対する罪で裁かれた「キエフ裁判」。ユダヤ人虐殺などの戦争犯罪の首謀者を断罪した国際軍事裁判で、数々の残虐行為が明るみに出る中、被告人弁論では、自己弁明に終始する者、仲間に罪を擦りつける者が出る。その姿からハンナ・アーレントの〈凡庸な悪〉が露わになる。
2月10日(土)19:00上映、20:50トーク

「こどもが映画をつくるとき」画像《諏訪敦彦セレクション》
『こどもが映画をつくるとき』

(監督:井口奈己/2021年/116分)
ゲスト:諏訪敦彦(映画監督) 、井口奈己(本作督)
コロナ禍の2020年12月に開催されたワークショップ「こども映画教室」。そこに参加した12名の子供たちが2チームに分かれ、3日間かけて映画を作り上映するまでの姿を追いかけた、子供が主役のドキュメンタリー。監督は、本作が初のドキュメンタリー作品になる『ニシノユキヒコの恋と冒険』の井口奈己。©ナミノリプ
2月11日(日)15:30上映、17:30トーク

「蟻の蠢き」画像《秋山珠子セレクション》
『蟻の蠢き』

(監督:徐若涛〈シュー・ルオタオ〉、王楚禹〈ワン・チューユー〉/2019年/120分/中国)
ゲスト:秋山珠子 (神奈川大学准教授)、佐藤信(劇作家/演出家)
中国・陝西省で、国有通信会社「チャイナテレコム」を解雇された56人の労働者たちによる権利申し立てや抗議の戦いと、彼らを支援する20数名のアーティスト、そして1人の弁護士の活動を記録する。アーティストたちは芸術の社会的役割を自らに問い、アートを通じ労働者の訴えを社会に届けようと試みる。©山形国際ドキュメンタリー映画
2月11日(日)18:30上映、20:30トーク

「ガザ 素顔の日常」画像【緊急上映】パレスチナ
《安田菜津紀セレクション》
『ガザ 素顔の日常』

(監督:ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル/2019年/92分/アイルランド・カナダ・ドイツ)
ゲスト:安田菜津紀(認定NPO法人Dialogue for People副代表、フォトジャーナリスト) 、関根健次(本作配給)※オンライン参加 「天井のない監獄」と呼ばれるパレスチナ人約200万人が暮らすガザ地区。イスラエルが壁で囲み封鎖したために物資は不足し移動の自由もなく人々は貧困にあえいでいる。しかし、そこにはサーファーやラッパー、普通の大学生たちが、平和を望み、ただ普通に暮らしたいと、日常を力強く生きようとしている。©Canada Productions Inc., Real Films Ltd.
2月12日(月)18:10上映、19:45トーク

公式サイト 公式twitter 公式Facebook

2024年2月8日(木)~12日(月)まで、座・高円寺2にて開催

2024/01/19/19:54 | トラックバック (0)
NEWs ,映画祭情報
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
メルマガ購読・解除
INTRO 試写会プレゼント速報
掲載前の情報を配信。最初の応募者は必ず当選!メルメガをチェックして試写状をGETせよ!
新着記事
アクセスランキング
 
 
 
 
Copyright © 2004-2024 INTRO