「ラヴレース」/アマンダ・セイフライド

アマンダ・セイフライド
映画「ラヴレース」について

公式

2013年3月1日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

1972年に公開されるや全米で社会現象を巻き起こした伝説のポルノ映画『ディープ・スロート』の主演女優リンダ・ラヴレースの半生を描いた本作「ラヴレース」で、リンダ・ラヴレース役に体当たりで挑んだアマンダ・セイフライドの公式インタビューをお届けする。

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「ラヴレース」場面4 「ラヴレース」場面5――リンダを演じるにあたって最も気を付けたことは何ですか?

アマンダ 本質をとらえること、それが最も重要なことでした。本質が欠けていれば、何もないのと同然です。髪や目、口紅の色が正しくて、そばかすがあっても、彼女自身になりきらなければ何の役にも立たないもの。それにこの映画は、彼女の視点から語られるので、彼女が経験したことすべてを確認する必要があったの。そして彼女を正しく評価し、彼女に喜んでもらいたかったの。彼女自身はもういないけれど、彼女の家族の協力はとても重要だったし、それが得られたということは、かけがえのないことでした。核心を伝えるためにはドラマ性が必要です、でもこの映画は決して架空の物語じゃない。実在した人物が実際に経験した物語なのよ。

――監督のロブとジェフリーは、これまでアカデミー賞のドキュメンタリー部門で受賞したことがありますが、一緒に仕事をしてどんな印象を持ちましたか。

アマンダ 彼らと初めて会って話をした段階で、すでに完璧なビジョンを持った監督たちで、ものすごく綿密な準備をしていると感じたからこそ彼らを信頼することができたの。彼らはリンダの半生をスキャンダラスに描くのではなく、サバイバル・ストーリーとして見ていたの。彼女が経験したことをジャッジするのではなく、すべて肯定しながら彼女の視点から描こうとしていたの。それは私にとってもとても重要なことでした。実際の撮影では、今回は二人の共同監督で撮影の時はロバートがカメラの後ろにいて、ジェフリーがモニターの前にいる、あるいはその逆でも関係なかったの。結果は同じです。二人とも素晴らしい人でそれぞれ個性があるけど、監督するときはどちらか一方に質問しても、満足いく答えが返ってきて、二人の意見が違うと感じたことはありませんでした。二人は完全にシンクロしていました。

「ラヴレース」場面6 「ラヴレース」場面7――リンダは若い頃とても純粋だったとおっしゃいましたが、そんな彼女がなぜポルノ業界に入りあれほど大胆な行動をとったのだと思いますか?

アマンダ そうですね……彼女は純粋だったと思うけれど、カマトトだったわけではありません。この映画のいくつかのシーンでも、リンダが厳格な家庭に育ち世間知らずでとても純真で、人から認められたがっていたということが表現されていると思います。恋人に認められたいと思ううちにどんどん大胆になっていったのではないかしら。いったい彼女がどのぐらいのことを楽しんでいたのか、私には分かりません。当時人々とどんな関係にあったのかも。でも彼女が実際に話してくれたことを元に私の想像で作り上げていきました。私はリンダを全くナイーブなだけの存在にはしたくなかったんです。それでは退屈なだけだと思うから…。彼女は当初、自分で決断してやったこともあるはずです。だから私は彼女を白黒どちらかに偏った人にはしたくなかった。グレーの部分があることは大切だから。

――この映画にはフェミニスト的な側面もあると思いますが、その点ついてはどう思いますか?

アマンダ 実際の彼女の人生においてそれはとても重要な要素だったと思います。私たちはもっとそういうシーンを撮影していたのですが、ずいぶんカットされた部分もあります。たとえばリンダとチャックとの関係の最後の方などは長くなりすぎるのを避けてカットされたの。彼女の人生にはたくさんの側面があって、すべてを語り尽くすことは不可能です。でも映画の後半にかけて、彼女が徐々にフェミニストになっていく様子を描くのは、とても大切なことだったと思います。彼女の人生には別の側面があったことを示唆するためにも、あのような終わり方が必要だったの。

――最後にこの映画の見どころをお願いします。

アマンダ この作品はリンダという女性の人生の旅とリンダとチャックという信じられない二人の関係を描いている。それぞれのキャラクターを掘り下げ、リンダの物語をもっとも良い形で伝えていると思います。リンダのサバイバルだった人生、勇気を観て欲しいです。

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ラヴレース 2013年/アメリカ/カラー/93分/
監督:ロバート・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン
製作:ジェイソン・ワインバーグ、ジム・ヤング、ハイディ・ジョー・マーケル、ローラ・リスター
製作総指揮:ジョン・トンプソン、マーク・ギル、メリット・ジョンソン、アビ・ラーナー、ダニー・ディムボート、トレバー・ショート、ボアズ・デビッドソン
脚本:アンディ・ベリン 撮影:エリック・エドワーズ 美術:ウィリアム・アーノルド
衣装:カリン・ワグナー 編集:ロバート・ダルバ、マシュー・ランドン 音楽:スティーブン・トラスク
出演:アマンダ・セイフライド,ピーター・サースガード,ハンク・アザリア,アダム・ブロディ,ボビー・カナヴェイル,ジェームズ・フランコ,デビ・メイザー,クリス・ノース,クロエ・セビニー,シャロン・ストーン,ジュノー・テンプル
配給:日活 ©2012 LOVELACE PRODUCTIONS,INC. ALL RIGHTS RESERVED
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2013年3月1日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町
ほか全国順次ロードショー

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2014/02/22/16:47 | トラックバック (0)
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