第77回ヴェネチア国際映画祭3冠
ユニセフ賞/ヤング・シネマ賞 最優秀イタリア映画賞/ソッリーゾ・ディベルソ賞 最優秀イタリア映画賞
国境の夜想曲
2022年2月11日(金・祝)より、Bunkamuraル・シネマ、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
INTRODUCTION
ベルリン、ヴェネチアをドキュメンタリー映画で初めて制した
名匠ジャンフランコ・ロージが照らし出す、痛みとその先にある希望
2013 年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち 』、2016 年度ベルリン国際映画祭金熊賞、2017 年度アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞ノミネート『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜 』でベルリン、ヴェネチアをドキュメンタリー映画で初めて制し、アカデミー賞®ノミネートも果たした名匠ジャンフランコ・ロージ。
最新作『国境の夜想曲』は 3 年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影された。この地域は 2001 年の 9.11 米同時多発テロ、2010 年のアラブの春に端を発し、直近ではアメリカのアフガニスタンからの撤退と、現在と地続きで、侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。そんな幾多の痛みに満ちた場所をロージ監督は通訳を伴わずにひとり旅をし、そこに残された母親や子供、若者の声に耳を傾け続ける。母親たちの死を悼む哀悼歌、癒えることのない痛みを抱えた子供たち、精神病院の患者たちによる政治の無意味さについての演劇。そこには夜の暗闇から、一条の希望を見出し生きようとする者達の姿があった――。
コメント (*敬称略・順不同)
- 目に見える事実の断片が目に見えない真実に触れている
――谷川俊太郎さん(詩人) - 国境地帯を撮ることで、人間の暮らしや情には国境はないことを描き出す。
映画というより詩のような、映像というより絵画のような、静かな祈りに満ちた作品。――ブレイディみかこ さん(ライター) - 人の世には不幸がある。政治と分断、迫害と逃避。
しかし風景は、時には無残な廃墟の光景でさえ、人の眼を慰め、未来を見せる。
この監督の映像の力である。――池澤夏樹さん(作家) - 観終わった後に始まる映画だ。寡黙で圧倒的な浸透力を持つ映像。
観たことが私の内に深く沈んだ。まるで経験のように。
――小池昌代さん(詩人・作家) - 映像を見ていると。武者小路実篤の「進め、進め」が浮かんできた。
変革なのか侵略なのか今は分からないけど、地に足をつけて信じる道
一寸、一歩でも進んでいけば、きっと答えを見つけることができる――
と感じさせる作品です。 ――沖田× 華さん(漫画家) - 「無言のポエム」のような映画だ。
戦いに翻弄される人々を撮っているのに……。
暗闇に、いつでもどこでも僅かな光がさしている。
悲嘆の地の一条の光は、コロナ禍で疲れたぼくらの心も癒してくれる。
美しい映画だ。――鎌田實さん(医師・作家)
- 少年がソファで毛布に包まる。
彼の寝息はかぼそいけれど、確かに聞こえてくる。
それは深く傷ついてもなお、日々を生きる人間のエネルギーそのものだ。
――日向史有さん(ドキュメンタリー監督/『東京クルド』) - これはどこなのか、彼らは誰なのか、そこで何が起きているのか……
全ては説明されないまま、シーンが展開していく。
しかし、幻想的な映像と静寂な空間に響く音、そして人間の確かな姿と声が浮かび上がる。
闇と光が織りなす不思議な映画に呑み込まれた。
――綿井健陽さん(ジャーナリスト・映画監督) - 空は広くて、不自由。母の嘆き、届かぬ悲痛。
その視線の先には、何があるのか。生きることは幸せ?生き延びたかった?
そんな問いを感じた。美しい映像に宿る、問いかけの息吹き。
貴方には聴こえますか?彼等の言霊が。――サヘル・ローズさん(俳優) - 今もなお傷を抱えながら、でも毎日を生き続けている人間の美しさを、静かに、確かに見せてもらえて、助けられたと感じました。
映画が終わった後も、じわじわと勇気をもらっています。――高木正勝さん(音楽家/『おかえりモネ』) - 夜明けの美しさに予期せぬ哀しみが込み上げるような、切ない映像でした。
胸の底にすうっと沈んだいくつもの場面を
私、きっと何度も何度も思い出します。――枝元なほみさん(料理研究家)
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督が『国境の夜想曲』を絶賛!!
生と死の間で生きる人々を描き続けるイニャリトゥとジャンフランコ・ロージ監督の熱い対談動画
ジャンフランコ・ロージ × 濱口竜介 特別対談!
「見直すたびに新たな発見があり、世界の広がりを感じます」
『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』の濱口竜介監督が『国境の夜想曲』を絶賛!!
CREDIT
監督・撮影・音響:ジャンフランコ・ロージ 配給:ビターズ・エンド
イタリア・フランス・ドイツ/2020年/104分/アメリカンビスタ(1:185)/
アラビア語・クルド語/原題:NOTTURNO
©︎ 21 UNO FILM / STEMAL ENTERTAINMENT / LES FILMS D’ICI / ARTE FRANCE CINÉMA / Notturno NATION FILMS GмвH / MIZZI STOCK ENTERTAINMENT GвR2022年2月11日(金・祝)より、Bunkamuraル・シネマ、
イタリア・フランス・ドイツ/2020年/104分/アメリカンビスタ(1:185)/
アラビア語・クルド語/原題:NOTTURNO
©︎ 21 UNO FILM / STEMAL ENTERTAINMENT / LES FILMS D’ICI / ARTE FRANCE CINÉMA / Notturno NATION FILMS GмвH / MIZZI STOCK ENTERTAINMENT GвR
2022年2月11日(金・祝)より、Bunkamuraル・シネマ、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
ローマ環状線、めぐりゆく人生たち [DVD]
- 監督:ジャンフランコ・ロージ
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海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~ [DVD]
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