地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第9回:放送第7話『バラージの青い石』(中)

ウルトラマンの先祖は大昔、中近東の地に現れた。つまりM78星雲の宇宙人には初代ウルトラマン以前にも地球で活動した歴史があった、と重要な事実が開示される第7話。ムラマツキャップが「我々人類にとって、ウルトラマンは平和のための大切な神なのかもしれん」と、ウルトラマンの存在の解釈についてひとつの美しい見解を示し、それをウルトラマンと「一心同体」状態のハヤタ隊員が黙って聞いている場面の続きです。ムラマツキャップが思わず呟い...  続きを読む

2010/10/01/12:53 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第8回:放送第7話『バラージの青い石』(前)

本連載のテキストにしている〈ウルトラ1800〉シリーズのDVDは、1巻につき4話分収録です。つまり僕は現在、第5~8話を収録した2巻目を購入し、第6話までについて書き、第7話を見たところです。毎回を書ききらないうちは次回を見ないルールにしているものの、DVDのパッケージでおおよその内容は先に分かります。パッケージの第7話のあらすじには「中近東の砂漠に、相次いで隕石が落下した。調査に向かった科特隊だが、……」と書かれている...  続きを読む

2010/09/24/13:48 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第7回:放送第6話『沿岸警備命令』

このところ、今度のイデ隊員は序盤に比べて脇に引っ込んでいる、道化に徹している、と毎回のように書きつつ、よく吟味すれば存在感はたっぷり。そう撤回することの繰り返しでした。すっかりそのペースに慣れて、さあ、今度はイデ隊員のどんな魅力が見つかるかな、と期待しながら見てみた第6話です。……セリフが数えるほどしかなくて、しかも全て平凡なリアクション。だから見せ場もゼロ。いいところを見せないのはいつものこととして、おどけたり失敗したりすら、しない。まさかと思って、もう1度DVDを見てみましたが、印象に変わりはありませんでした。ついに、来た。第6話に...  続きを読む

2010/09/17/12:54 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第6回:放送第5話『ミロガンダの秘密』

今回のイデ隊員は、すごい。いいところ、全く無し!第4話まではコミカルな三枚目でありつつ、さりげない形で貢献する、シリーズの路線を固める大事なセリフを言う、といった役割でキーマンとなってきたイデ隊員です。この連載の趣旨的には、満足すぎるぐらいの〈男らしさのヒント〉を与えてきてくれました。ところが、この第5話では……。任務中に子どもみたいにはしゃぐ。アラシ隊員の馬鹿力にひっくり返され、大げさに痛がる。ねちっこくイヤミを言う。謎の犯...  続きを読む

2010/09/10/11:25 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第5回:放送第4話『大爆発五秒前』

『ウルトラマン』の1話完結の基本パターンが固まるにつれて、イデ隊員は本来の身上である脇役のポジションに回り始めていく。そういうお話を、前回にしました。第4話のイデ隊員は、さらに引っ込みます。作戦行動の際は本部で留守番。オペレーター役に徹します。第3話までのエピソードを改めて考えると、バルタン星人との交渉は失敗するし、意見はみんな却下されるし、作戦上の貢献はほとんど無いイデ隊員です。今回も、登場怪獣の習性の勉強を....  続きを読む

2010/09/03/11:08 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第4回:第3話『科特隊出撃せよ』

第1話、特に第2話と、イデ隊員度の高いエピソードが続き、さァ、これは大変なものに手を付けたようだぞ、とドキドキしていましたが。第3話はとうとうというか、ようやくというか、イデ隊員の見せ場がほとんど無いエピソードです。ちょっとホッとする気持ちも、正直あったりして。しかし、イデ隊員が脇役に徹しているエピソードこそ、本連載のがんばりどころであります。もともと、コミカルな三枚目のなかに隠されたイデ隊員の普遍的な魅力を引き出すことが目的でしたから。ここまでのイデ隊員が、いささかフィーチャーされ過ぎだったのです。...  続きを読む

2010/08/27/13:07 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第3回:第2話『侵略者を撃て』(後)

未確認飛行物体(Unidentified Flying Object)、いわゆるUFOの目撃情報が世界に報じられるようになったのは1940年代後半。正式にこの呼称に該当するのは、自然/超常現象、国籍認識不明の飛行機などですが、この時に生まれた、UFOには異星人の宇宙船の可能性もあったりして……という仮説が、SFジャンルと滅多やたらに上手くハマりました。その結果としての、1950年代のSF映画ブームです。 『ウルトラマン』、また前作の『ウルト...  続きを読む

2010/08/20/12:06 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第2回:第2話『侵略者を撃て』(前)

「ウルトラ」シリーズの人気敵役、バルタン星人初登場の第2話です。うろ覚えですが、これは確かに再放送などで接した記憶がありますし、見るのを楽しみにしていました。しかし、まさかここまでイデ隊員大フィーチャーの回だったとは! 本連載のヤマ場が、早くも訪れてしまった……と戦慄を覚えるぐらいの勢いです。もうね、いきなりイデ隊員好きのハート鷲掴みなオープニングなのですよ。「ハイハイ、ああ、あれですか。ありゃあ隕石じゃなかったですよ。ええ、ただの軽石でした。いや、こりゃどうも。失礼します……」と電話対応するイデ隊員から始まります。...   続きを読む

2010/08/13/12:02 | トラックバック (1) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第1回:放送第1話『ウルトラ作戦第一号』

〈ウルトラ1800〉と冠された廉価版DVD『ウルトラマン 1』(第1~4話収録)を購入して、いよいよイデ隊員の魅力について検証・顕彰する試みのスタートです。この連載のマイルールとして、毎回3,000文字前後を目安にします。自主規制しないと必ず長くなりますから。それに、1話見るごとに書く/それまでは次の回を絶対に見ない、と決めたので(バイクで出発する前に腕時計を捨て、あての見えない旅だと覚悟を決める『イージー・ライダー』方式じゃ)、第1話を見た段階でまず言います。...  続きを読む

2010/08/06/14:10 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

地球はイデ隊員の星/連載第0回:前説

映画について文章を書く機会がだんだん継続的になってきた2年前の初夏。都内の地下鉄に揺られている時だったか、乗換のホームに立ってなま温かい通気風に吹かれている時だったかは忘れたのですが、とにかく突然に、やり始めたからにはしっかりやらないといけないんだ、だからいずれオレはイデ隊員のことを書こう、と思い立ったのです。イデ隊員についてしっかりと書く。……え?我ながら、藪から棒でした。多くの人はなんとなくでもご存じでしょう、イデ隊員は...  続きを読む

2010/08/06/13:59 | トラックバック (0) | 若木康輔 ,地球はイデ隊員の星

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