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鎌仲ひとみ映画祭
いまを生きる私たちが、未来を考えるドキュメンタリー

https://yujiku.wordpress.com/

2015年6月20日(土)~7月17日(金)まで、ユジク阿佐ヶ谷にて開催

4月にオープンしたユジク阿佐ヶ谷が送る、
今と未来をつなぐ“思考”の時間

4月25日にラピュタ阿佐ヶ谷の姉妹館として、新しく阿佐ヶ谷にオープンしたミニシアター「 ユジク阿佐ヶ谷 」で、“原発”への問題意識を再度喚起することをテーマに、鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画4作品の特集上映が開催される。
上映されるのは、“核をめぐる三部作”として国内外で高い評価を受けた『ヒバクシャ―世界の終わりに』、『六ヶ所村ラプソディー』、『ミツバチの羽音と地球の回転』。そして、東日本大震災が発生した3月11日から4年経った今年、放射能汚染から子供たちを守ろうとする母親と、希望を描いた最新作『小さき声のカノン』の4作品。
いずれもマス・メディアでは出てこない“ある真実”を伝え、「生きる」ことの幸せを感じさせてくれる映画となっているので、この機会に、原発問題を今一度考え直し、新たに自分たちの未来を明るくする道を探すきっかけにしていただきたい。

鎌仲ひとみ監督プロフィール
映像作家。早稲田大学卒業と同時にドキュメンタリー映画の製作の現場へ。90年最初の作品『スエチャおじさん』を監督、同年文化庁の女性を受けカナダ国立映画制作所へ。93年からNYのペーパータイガーに参加してメディア・アクティビスト活動。95年帰国以来、フリーの映像作家としてテレビや映画の監督をつとめる。主に、NHKで『エンデ―根源からお金を問う』などの番組を多数制作。2003年ドキュメンタリー映画『ヒバクシャ―世界の終わりに』を監督。全国で400か所で上映される。2006年には『六ヶ所村ラプソディー』、2010年の『ミツバチの羽音と地球の回転』では全国700か所での上映に加え、フランス、ドイツ、オーストラリア、インド、アメリカ、台湾などの海外でも上映が進んでいる。2012年にはDVD『内部被ばくを生き抜く』を発売、国内外で900か所での上映となった。
多摩美術大学非常勤講師。京都造形芸術大学客員教授。著作に「原発のその先へ―ミツバチ革命が始まる」、「六ヶ所村ラプソディー ドキュメンタリー現在進行形」、共著に「鎌仲監督VS福島大学一年生」、「今こそ、エネルギーシフト」など多岐に渡り活躍している。

上映タイトル一覧

小さき声のカノン―選択する人々 ( 2014年/カラー/119分 製作・配給:©ぶんぶんフィルムズ )

『小さき声のカノン―選択する人々』福島とチェルノブイリの原発事故後の生活を、母親たちの視点から描いたドキュメンタリー。福島で家族一緒に暮らすことを選択した母親たちが、葛藤しながらも子供たちを守るための方法を模索し続ける姿、またその支援に携わる人々の姿を描く。今なお、チェルノブイリ事故の影響下にあるベラルーシでは、多くの子供たちを診療し続けてきた小児科医の女性らに話を聞き、長期間にわたって低線量の汚染地域で暮らしていた子どもたちに何が起き、どうやって子どもを守ろうとしたのかを探る。事故後を前向きに生きる人々の姿を通し、原発を考える。

ミツバチの羽音と地球の回転 ( 2010/カラー/135分 製作・配給:グループ現代)

『ミツバチの羽音と地球の回転』瀬戸内海祝島では自給自足的な暮らしが営まれ、漁師やおばあちゃんたちがきれいな海を守りたいと28年間も原発建設に反対してきた。島で一番若い働きて手、孝くんはエネルギーの自給もしたい望んでいる。しかし、圧倒的な経済力と権力が原発建設を推進し続けている。一方、北欧のスウェーデンでは脱石油・原発建設を決め、着実にエネルギーを自給エネルギーへとシフトし、持続可能な社会作りが進んでいる。どうしたら、未来のエネルギーを自分たちの手で選択し、作り出せるのか。感性と思いが国を超えて交錯し、新しいビジョンを描き出す。

六ヶ所村ラプソディー ( 2006/カラー/119分 製作・配給:グループ現代 )

『六ヶ所村ラプソディー』核燃料の大地に咲く花。ここに私たちの暮らしがある。2004年、六ヶ所村に原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成した。稼働に向けて動き出した巨大なプロジェクトをめぐって様々な立場の村人たちが登場する。推進も反対も書くとともに生きることを余儀なくされている。それぞれの選択した生き方と並行して着々と進む再処理計画。カメラは事故を起こしたイギリスの再処理工場へ。その40年の歴史が六ヶ所の未来を予感させる。多様な人々の想いが交錯し、私たち自身の選択を迫る。

ヒバクシャ―世界の終わりに ( 2003/カラー/116分 製作・配給:グループ現代 )

『ヒバクシャ―世界の終わりに』1991年、世界で初めて劣化ウラン弾という兵器が使われてから私たちは新たな核時代に生きることとなった。確実に世界を覆い尽くそうとしている国境のない核汚染。使われる側、使う側にも等しく被害をもたらす核。普通に生活している人々が知らぬ間に被爆し、ゆるやかに殺されていくという現実。この作品は見る事も、感じる事もできない核汚染の彼ら、ヒバクシャの声を伝えるために作られた。核時代を生きる私たちは核のなんたるかを知らないままにヒバクシャとなりつつある、その内実を描いた作品。

https://yujiku.wordpress.com/
2015年6月20日(土)~7月17日(金)まで、ユジク阿佐ヶ谷にて開催

2015/06/17/16:38 | トラックバック (0)
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