『東京無国籍少女』 清野菜名、押井守監督、金子ノブアキ トークショー2

清野菜名、押井守監督、金子ノブアキ
映画『東京無国籍少女』 トークショーレポート

2015年7月25日(土)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー

(取材:岸 豊)

金子ノブアキ
金子ノブアキ
トークショーの終盤で、ラスト15分のアクションシーンも解禁された新予告編が上映された。返り血を浴びた清野演じる藍が繰り広げる激しいアクションに、会場は拍手の嵐。押井監督はアクションにおける「状況」が最も気に入っているらしく、「遮蔽物がなく、お互いに突撃銃で待っているから、ちょっと間合いが空いちゃった瞬間に撃たれるっていうね。遮蔽物がないから、相手を盾にするしかない。要するに、休むっていう状況が全くないんだよね。途中で止めようがないんですよ。だから長くなっちゃった。もう一つには、いわゆるスタントをやる人間が役を演じているわけじゃない。あくまで、主人公の藍っていう女の子の、どこかしらの日常の延長なんですよ。ガラッと変わるんだけど。だから、演技としてアクションしてもらわないと困る」「アクションって別に倒れたら終わりじゃなくて、止めを刺させてもらってるわけだから(笑) その狙いで言うと、かっこいいアクションシーンを演出するんじゃなくて、主人公の人殺しのシーンを撮影しているんだっていうさ。そこのところがインパクトの違いだと思うんですよ。単に爽快なアクションだったら、『ああ、なんかすごかったね』って感じで終わるんだけど、それ以上の何か、こう目が離せないっていうか、制服を着ている女の子が殺しまくっているっていうこと以外にね、芝居の延長でやっているっていうすごさがあると思ったんですよ」と解説し、「それが正に、殺気のある子が欲しかったっていうね。綺麗な女の子にアクションをさせるっていうのは、映画としては結構あるわけだけど、それだと多分、成立しないんですよ。それは最初から分かっていたから、演技の延長でアクションをやれる子じゃないとダメなんだっていうさ。なかなかそういう女優さんって居ないと思うよ。でも居ないとこの映画成立しないんだけどって(笑) だからキャスティングが決まるまでの不安感ていうのは、あまり映画に関して感じることはないんだけど、今回はちょっと不安だった。しかも(役柄が)若いから。そういう意味では、良い人に会った」と改めて清野の持つ空気やアクション力を賞賛した。

『東京無国籍少女』場面3 『東京無国籍少女』場面4

( 取材:岸 豊)

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東京無国籍少女 (日本 / 2015 / 85分)
監督:押井守 出演:清野菜名 金子ノブアキ/田中日奈子 吉永アユリ 花影香音/りりィ 本田博太郎
配給:東映ビデオ © 2015東映ビデオ
公式サイト 公式twitter 公式Facebook

2015年7月25日(土)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー

2015/07/17/18:03 | トラックバック (0)
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