インタビュー
上西雄大監督/『ねばぎば 新世界』画像

上西 雄大 (監督)
映画『ねばぎば 新世界』について【1/4】

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2021年7月10日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開

児童虐待をテーマにした『ひとくず』が大きな話題を呼んだ上西雄大監督の新作『ねばぎば 新世界』は、大阪・新世界を舞台にした痛快アクションドラマ。かつてヤクザの組を潰してまわっていた男ふたりが再会し、人助けのため宗教団体を相手に再度タッグを組んで立ち向かう姿を描く。W主演を務める赤井英和・上西雄大の激しいアクションとテンポのいい掛け合いに魅せられつつ、上西監督作品に通底する親子の絆の物語が胸を熱くする、涙と笑いのザ・エンターテイメント作品だ。劇団での活動で培った人間洞察力を武器に、映画づくりでも気を吐く上西雄大監督にお話をうかがった。 (取材:深谷直子)
上西 雄大 1964年生。大阪府出身。2012年劇団テンアンツ発足後、関西の舞台を中心に活動を始める。また、他劇団への脚本依頼を受けた事を起点に脚本家としての活動も並行して行う。2012年、短編集オムニバス映画『10匹の蟻』を手始めに映画製作を開始する。映画第2作『姉妹』が第5回ミラノ国際フィルムメイカー映画祭・外国語短編部門グランプリ受賞、監督賞ノミネート。第3作『恋する』で第4回賢島映画祭・準グランプリ、そして役者として主演男優賞受賞。短編『ZIZIY!』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映へ進展。監督作『ひとくず』はミラノ国際映画祭(イタリア)、ニース国際映画祭(フランス)、マドリード国際映画祭(スペイン)など国内外で高評価を経て全国50館で上映。最新作に『西成ゴローの四億円』など、公開作目白押し。
STORY 舞台は大阪新世界。かつてヤクザの組を潰して廻っていた村上勝太郎(通称・勝吉=赤井英和)は、自身のボクシングジムを営んでいたが、練習生がジムで覚醒剤取り引きをし逮捕されたことでジムを畳む。その後、元犯罪者の更生プロジェクトを運営している幼馴染み・沢村源蔵の経営する串カツ屋で働き出す。ある日、勝吉は刑務所の慰問に誘われて訪れた刑務所で、かつて、共にヤクザを潰して廻った弟分・神木雄司(通称・コオロギ=上西雄大)と再会する。コオロギは悪い女に引っかかり、覚醒剤所持で服役していたが、間もなく沢村の協力で出所し、勝吉と共に串カツ屋で働き出す。
勝吉はある日、少年・徳永武が逃げ出した宗教団体に捕まるところに居合わせ、武を助けるが、武は洗脳されており、また、母親が入信し、父親と別れさせられたショックから、口がきけなくなっていた。失読症で文字が読めないコオロギは、筆談で会話をしようとする武が書く文字が読めず、悔しい思いをする。また、その宗教団体には、かつて勝吉にボクシングと”Never give up(ねばぎば)”という言葉を教えた恩師・須賀田元(西岡德馬)の娘・琴音(有森也実)も入信していた。武と恩師の娘を助ける為、見返りを求めない人情の男・勝吉とコオロギは再びコンビで立ち上がる。
上西雄大監督画像 『ねばぎば 新世界』
――『ねばぎば 新世界』は大阪の新世界を舞台にした活劇風味のバディ・ムービーで、しかも赤井英和さんと上西さんのW主演という、前作の『ひとくず』(19)とは雰囲気もスケールもガラリと違うものになりました。製作のきっかけを教えていただけますか?

上西 『ひとくず』をご覧になった新世界の「だるま」という串カツ屋の会長から「赤井さんと新世界で映画を作れないか?」というお話をいただいて作り上げた作品です。その方は赤井さんの後輩で、赤井さんとの友情がありまして。「だるま」を引き継ぐきっかけをくれたのも赤井さんなんだそうです。

――映画自体も友情から始まっているんですね。映画の中で赤井さん演じる勝吉は串カツ屋で働いていますよね。あの店長さんがもしかしたらその方で……?

上西 そうです。赤井さんとの友情が本物なので、そこをリアルに切り取りたくてご本人にお願いしました。すごく面白い人なんですよね。「顔を見たらわかる、一発や!」って。

――(笑)。とてもいいお顔をしているので俳優さんだと思っていました。赤井さんもかなり乗り気で参加してくださったのでしょうね。

上西 そうですね、台詞が大阪弁ですし、赤井さんのお人柄や強さを当て書きしたような脚本にしましたので、赤井さんもすごくワクワクと演じられていました。

――上西監督と赤井さんは以前からお知り合いだったんですか?

上西 はい、僕が出演したVシネに赤井さんも出演されていて、それが最初の出会いだったと思います。その後、僕が脚本を担当して出演もしたVシネでまたご一緒しました。

――じゃあ以前にも共演されたことがあったんですね。

『ねばぎば 新世界』場面画像1/上西雄大、赤井英和_港 『ねばぎば 新世界』場面画像2/小沢仁志、赤井英和上西 はい。でもこんなにガッツリ共演するのは初めてです。光栄の至りですね。関西人にとって赤井さんというのは特別な存在なんです。「赤井さん」とお名前を言うだけで、赤井さんとのつながりだとか思い出だとか想いも一緒に出てくるんです。

――「勝新太郎・田宮二郎の『悪名 amazonリンク:『悪名 DVD-BOX』』(61)シリーズを彷彿させる」と資料に載っていますが、その作品をもともと意識していたんですか?

上西 そのままやるつもりはありませんでしたが、男二人で暴れる、昭和感を背負う映画ということでイメージしていました。

――上西さん演じるコオロギがまた愛すべき人間ですね。勝吉を心から慕っているのが伝わってきます。

上西 親分が好きでたまらないんです。勝吉のことを小沢仁志さん演じる男が友情を持って助けると、その強さに嫉妬するという。

――男同士でイチャイチャしている映画だなあと(笑)。

上西 ある意味気持ち悪いですよね(苦笑)。ただ赤井さんも、焼肉屋の勝吉とコオロギの会話シーンが自分で観ていてもすごく好きだって言われるんですね。僕の想いもあそこにあって、赤井さんもこの作品をそんなふうに想ってくださって、幸せでいっぱいです。

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ねばぎば 新世界 (2020/JAPAN/Stereo/DCP/108分)
出演:赤井英和,上西雄大,田中要次,菅田俊,有森也実,小沢仁志,西岡德馬,坂田聡,徳竹未夏,古川藍,金子昇,神戸浩,
長原成樹,リー村山,堀田眞三,伴大介,谷しげる,剣持直明,國本鍾建,上山勝也,柴山勝也,草刈健太郎
監督・脚本・プロデューサー:上西雄大
撮影:前田智広、川路哲也,下元哲 照明:小山田勝治 録音:廣木邦人 音楽:ナ・スンチョル
編集:目見田健,ナ・スンチョル 制作:徳竹未夏,中村秀哉 助監督:山中太郎,上林大地
題字:小林良二 アクション監修:リー村山 ヘアメイク:山畑里奈,南原彩 衣装:中谷昌代,西川莉子
主題歌:吉村ビソー「 comme ca de 大阪」 制作: 10ANTS 配給: 10ANTS 渋谷プロダクション
©YUDAI UENISHI
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2021年7月10日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開

2021/07/04/19:11 | トラックバック (0)
深谷直子 ,インタビュー

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