話題作チェック

女渡世人おたの申します

『「絵空事」と「自己アピール」映画が溢れる現在にこそ解き放たれるべき血の通ったフィクション』/ ここのところ、本当に暗いニュースが続きますね。格差社会、ワーキングプアなんて言葉が、言葉だけじゃなく、あっという間に日々の「当たり前」になってしまった。東京と地方、大企業とそれ以外の格差が行くところまで行って...  続きを読む

2007/12/20/19:53 | トラックバック (0) | 「お」行作品 ,河田拓也 ,話題作チェック

眠り姫

眠っている女の匂い / ぼんやりとした輪郭や後ろ姿を見せるヒロインを除いて、ほとんど人間が画面に登場せず、台詞と状況音のみでドラマを綴るというスタイルで撮られた作品である。繊細な造形の施されたショットが細波のようにゆらゆらと連なり、卑近さと文学趣味の入り混じった台詞が、バランスよく混在して...  続きを読む

2007/12/15/16:29 | トラックバック (0) | 膳場岳人 ,「ね」行作品 ,話題作チェック

おんなたち~淫画

「面白くねえなあ!」とその客は叫んだ / 『誘惑 あたしを食べて』(佐藤吏監督)のようにハートウォーミングなピンク映画がある一方で、予定調和を嫌い、作家的野心を前面に押し出した新人監督が国映からデビューした。『おんなたち 淫画』の大西裕監督である。タイトルの『おんなたち 淫画』から連想されるのは、神代辰巳の...  続きを読む

2007/12/11/12:11 | トラックバック (0) | 「お」行作品 ,膳場岳人 ,話題作チェック

サッド ヴァケイション

そして物語は『地の果て、至上の時』へ / 青山真治自身による原作小説を先に読んだ。地方を舞台にしたサーガという構造や「~したのだった」という言い回しを多用する独特の文体、「健次」や「秋彦」などという身も蓋もない名前を使うことで、ほとんど涙ぐましいまでに中上健次への赤裸々な愛情と信仰を吐露して...  続きを読む

2007/11/06/12:12 | トラックバック (0) | 話題作チェック

レディ・チャタレー

パスカル・フェラン監督の繊細な手腕が光る傑作。 / 今作のことを知ったときに、正直には「なぜ、今、「チャタレー夫人の恋人」をまたも映画化するのか?」だった。過去に何度も映画化されている題材だし、「現在に映画化するにおいて新たな視点を付け加えることが可能なのか?」と思った。そして、イギリスやアメ...  続きを読む

2007/11/02/16:27 | トラックバック (0) | わたなべりんたろう ,「れ」行作品 ,話題作チェック

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

『新たな伝説の予感と期待。』 近年の劇場公開作品としては異例の動員数を叩き出した封切りから、もうじき1ヶ月が経とうとしている。現在も着実に興行成績を伸ばし続けているようで、庵野秀明のアニメ監督本格復帰作としては最高の門出となった。本作に関しては「10年ぶり」と...  続きを読む

2007/09/23/19:04 | トラックバック (6) | 「え」行作品 ,仙道勇人 ,話題作チェック

石の微笑

『石の微笑』評/C・シャブロル監督による今年ベストの一本 「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇」(95)に続く、ルース・レンデル原作のクロード・シャブロル監督の04年作品。結論から先に書くと最高の部類の出来の作品で、今年のベストの1本に入る。1930年生まれなので、今年77歳の...  続きを読む

2007/06/26/12:29 | トラックバック (0) | 「い」行作品 ,わたなべりんたろう ,話題作チェック

ゾディアック

パズルに魅せられた男たち /Text By 膳場岳人 デビッド・フィンチャー監督としては、『セブン』以来の快作ではなかろうか。60年代後半から70年代末期にかけてアメリカで起きた連続殺人事件をモチーフにしている。タイトルロールの"ゾディアック"は、映画ファンにとって...   続きを読む

2007/06/19/06:38 | トラックバック (30) | 膳場岳人 ,「そ」行作品 ,話題作チェック

秒速5センチメートル

遠い憧れ、彷徨う光 /Text By 松本 不二人  マンガはむさぼるように読んでいるのに、アニメになると普通の人に毛が生えたくらいしか観ていない。観るのだってほとんど劇場版だ。大友克弘、今敏、押井守というこの3巨頭(勝手にそう呼んでいる)、それくらいなものだ。...  続きを読む

2007/04/22/20:08 | トラックバック (0) | 松本不二人 ,「ひ」行作品 ,話題作チェック

蒼き狼 地果て海尽きるまで

時機を得てこそ大作に /Text By 松本 不二人  2006年はモンゴル建国800周年であった。これに合わせて建国の祖、チンギス・ハーンが世界規模で注目されているようだ。本作「蒼き狼 地果て海尽きるまで」が発表される一方で、セルゲイ・ボドロフもまた浅...  続きを読む

2007/04/13/13:03 | トラックバック (0) | 松本不二人 ,話題作チェック

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