話題作チェック

レビュー:サウダーヂ

『土から来た言葉』 / 現代地方都市の郊外、街道沿いのケバいネオンが作り出すまぶしい闇。そのにっちもさっちもいかないありさまをあまりにもどぎつく、かつやるせなく描いた『国道20号線』(2007年)で各方面に鈍痛のような衝撃を与えた映像制作集団「空族」が、最新作『サウダーヂ』(富田克也監督)をついに完成させた。劇場一般公開に先がけて、吉祥寺バウスシアターで開催される第4回爆音映画祭にて、26日夜、ワールドプレミア上映され...  続きを読む

2011/06/23/22:41 | トラックバック (0) | 「さ」行作品 ,鈴木並木 ,話題作チェック

レビュー:ドクター・フィールグッド オイル・シティ・コンフィデンシャル

『劇場公開が嬉しい音楽ドキュメンタリーの秀作!』 / 今作はジュリアン・テンプル監督作品だが、NOFUTURE A SEX PISTOLS FILM」、「LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー」に続く1970年代イギリス音楽三部作と言われる作品群の最後の作品になる(他にも最近のジュリアン・テンプルの音楽映画には「グラストンベリー」がある)。キャンベイ・アイランド出身のドクター・フィールグッドがソリッドなブリティッシュ・ロックで70年代半...  続きを読む

2011/04/08/19:51 | トラックバック (0) | わたなべりんたろう ,「と」行作品 ,話題作チェック

レビュー:YOYOCHU SEXと代々木忠の世界

『AV界の巨匠の生き様とAV史を描く力作であり労作』 / とても面白い力作。そして、70時間の素材を何度も編集した労作でもある。今作は「たまの映画」の試写で一緒になった映画会社の方から「「たまの映画」も良かったけど、この映画も面白いよ」と薦められたのが知るきっかけだった。他にも会う人から何人かから薦められて気になっていた。YOYOCHUこと代々木忠作品を認識したのは「ザ・オナニー」シリーズ(82~)だった。映画を観始めた中...  続きを読む

2011/01/23/19:46 | トラックバック (2) | わたなべりんたろう ,「英字」から始まる作品 ,話題作チェック

レビュー:スプライス

『「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督最新作』 / 製作中から注目していた「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の最新作のSFスリラー。科学者のカップルが禁断の遺伝子操作で新種の生命体を創り出してしまうが、資本先の会社の要請とカップルの研究心から、より禁断の聖域に近付くが、その生命体の目的にやがて巻き込まれていく様を描く。生命体はNERD(「オタク」を意味する英単語)を逆読みしたドレンと名付けられるが、このドレンの造型...  続きを読む

2011/01/07/04:27 | トラックバック (2) | 「す」行作品 ,わたなべりんたろう ,話題作チェック

レビュー:ネコを探して

『ネコを通して見えてくる現代の人間社会』/この作品にはたくさんのネコが登場する。廃止寸前の駅を救った駅長のタマ、鉄道員ネコのエリカ、おくりネコのオスカーその他有名無名の世界のネコたち。しかもフランス映画であるにも関わらず、日本のネコが多数取り上げられているのだから、ネコ好きの人には堪らない。ただ観ているうちに、それほど喜んでばかりいられなくなってはくるのだが……。映画は、行方不明になったクロを飼い主の女性が探す時空を...   続きを読む

2010/09/06/19:07 | トラックバック (0) | 「ね」行作品 ,藤澤貞彦 ,話題作チェック

レビュー:ガールフレンド・エクスペリエンス

『大作と低予算映画を自由に行き来する痛快さ』 / ハードコアポルノのトップ女優の一人であるサーシャ・グレイを主演の高級コールガール役に抜擢して、アメリカ大統領選を控えた08年秋を低予算で短期間にREDで撮り上げたソダーバーグ監督作品として話題になっていた作品。ソダーバーグはクライムスリラー「蒼い記憶」(95)で行き詰まった後に、自身が主演の「スキゾポリス」や「グレイズ・アナトミー」の自主映画のような低予算コメディを撮っている...  続きを読む

2010/06/29/01:27 | トラックバック (2) | 「か」行作品 ,わたなべりんたろう ,話題作チェック

レビュー:エグザム

『この試験は地獄のように厳しい』 / 今年始めに公開されたイギリスでの映画雑誌での高い評価を見てから気になっていた作品。世界でも有数の新興企業の最終試験に8人の男女が残り(人種もアジア系、インド系などを含む)、1名のみが合格枠だと告げられる。ただし、試験会場は窓一つない密室で、武装した警官が一人いるのみで、机に置かれた試験用紙は、質問どころか文字一つ書いていない白紙。試験のルールは次の3つ。1.試験...  続きを読む

2010/06/27/20:17 | トラックバック (0) | 「え」行作品 ,わたなべりんたろう ,話題作チェック

レビュー:プレシャス

『アメリカ貧困家庭が抱える問題の根源とは?』 / (結末に関する言及あり!)ニューヨークのハーレム、母子ふたり、父親はとうに家を出てしまっている貧しい家庭で暮らす16歳の少女の過酷な人生。そんな中でも彼女が未来に向かって歩きだしていく姿を力強く描いた作品である。また、人間ドラマのその向こうに、アメリカの抱えるさまざまな問題を浮かびあがらせ、さらには、その問題の根源や解決への道までをも模索した意欲作で、サンダンス映画祭...  続きを読む

2010/06/20/11:02 | トラックバック (7) | 「ふ」行作品 ,藤澤貞彦 ,話題作チェック

レビュー:レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏

『目立つことのない仕事に責任感と誇りを持つ男たちの美学、そして絆』 / いよいよサッカーW杯南アフリカ大会が開幕する。悲観論漂う日本代表の健闘を何とか願いたいのと同時に、世界の強豪国がしのぎを削る熱い戦いが、ワールドクラスの選手同士の技と技のぶつかり合いがもうすぐ見られることを想像すると、おのずと心ざわめき、大会本番がもう待ち遠しくてたまらない。サッカーをこよなく愛する筆者にとっては、夢のような1ヶ月が間もなく始まるの...  続きを読む

2010/05/30/12:30 | トラックバック (1) | 富田優子 ,「れ」行作品 ,話題作チェック

レビュー:LINE

『「映す」ことで「視る」』 / 誕生以来、つねに技術革新をつづけてきた映画は、今日、その視覚体験の多様性において、行き着くところまで来ているといってよいだろう。800人強のスタッフがつくりあげた3D効果が全篇を支配する『アバター』と、デジタルビデオを用いてたった一人の人間が撮りあげた映像とが、同じ映画作品として市場に共存する。これは、考えるだに驚異的な事態である。だが、一見多様に見えるそれらの映画群は、「観る」あるいは「視...  続きを読む

2010/05/21/13:06 | トラックバック (0) | 佐野亨 ,話題作チェック

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