『華魂 幻影』大西信満さん×川瀬陽太さん×佐藤寿保監督
トークイベントレポート 【3/3】(取材:深谷直子)
佐藤寿保監督トークは、本作のヒロインである「黒ずくめの少女」役で映画デビューし、公開前に引退してしまったイオリさんの話題にも及んだ。佐藤監督は「川瀬、お前が何かやったんじゃないのか?」と冗談めかしながら、引退をかなり残念がっているご様子。「劇中劇を撮るときに、イオリも初めての映画だから連れていって『こういうふうに芝居するんだよ』って。ちょうど海があったから『ここで裸やってみる?』って言ったら『泳ぐんですか?』なんて言ってこう動いてみたりしてね。そういう無防備の中の大胆さみたいなところ、本当に赤子のようで、普通の役者ができないみたいなところを、俺も映像で観てビックリした部分もあったんだけど……」と想いを語り、イオリさんの透明感が印象的なラスト・シーンが事前の準備なく撮られたものだということも明かした。
川瀬さんは「ファム・ファタールみたいな役だから、芝居がどうとかいうよりもああいう雰囲気でいてくれたほうが合う。大西くんの役も見ることしかできないぐらい翻弄されちゃう役だから、ああいうフワッとした子が介在してくれるのはよかったんでしょうね」とイオリさんの適役ぶりを説き、さらに「寿保さんの映画の女優さんはある種ミューズみたいな感じで、撮影ではハードなことがあっても下には置かないっていうか」と言うと、佐藤監督も「基本的には俺は女性に優しいですよ」と相好を崩してちょうどイベントの終了時間に。
佐藤監督は「三上寛さんがやった万歳三唱でシメよう!」と提案し、「映画バンザイ! 初恋バンザイ! ケイズシネマバンザイ! 人類バンザイ!」と笑顔で万歳して楽しいトークイベントは幕を閉じた。
( 2016年5月18日 新宿ケイズシネマで 取材:深谷直子)
出演:大西信満 イオリ 川瀬陽太 愛奏 吉澤健 真理アンヌ 三上寛 他
監督・原案:佐藤寿保 プロデューサー:小林良二 脚本:いまおかしんじ 音楽:大友良英
共同研究:東京工芸大学 制作・配給・宣伝:渋谷プロダクション 製作:華魂プロジェクト
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