蒼井優 阿部サダヲ W 主演
『凶悪』 『日本で一番悪い奴ら』 白石和彌 監督最新作
彼女がその名を知らない鳥たち
共感度0%、不快度100% でもこれは、まぎれもない愛の物語
8年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、今は15歳上の男・陣治と暮らしている。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごしていた。ある日、十和子は黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。そんな時、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされる。どんなに足蹴にされても文句を言わず、「十和子のためなら何でもできる」と言い続ける陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始める――
2017年10月28日(土) 新宿バルト9他全国ロードショー
全員最低な登場人物が織りなす、まぎれもない愛の物語。
観る者の“恋愛観”を変える究極の愛とは一体何か?
ラブストーリーに夢を見られなくなった大人の女性たちに「究極の愛とは何か」と突きつけ、読者を虜にした沼田まほかるの20万部を超える人気ミステリー小説『彼女がその名を知らない鳥たち』が待望の映画化!メガホンを取るのは『凶悪』(13)、『日本で一番悪い奴ら』(16)の白石和彌。ノンフィクションを原作に骨太な社会派エンターテイメントを作り出してきた彼が、初めて本格的な大人のラブストーリーに挑む。
W主演の蒼井優、阿部サダヲの二人を筆頭に、松坂桃李、竹野内豊といった実力確かな豪華俳優陣が全員共感度0なクズなキャラクターたちに扮し、“全員最低なのに、まぎれもない愛の物語”が描かれる注目作品だ。
蒼井優が演じる北原十和子は、クレーマーで自分勝手な最低の女。陣治の稼ぎで働きもせずぼんやりとだらだら過ごしているにも関わらず、彼を嫌悪しなじり、他の男と関係をもっている。
阿部サダヲが演じる佐野陣治は、不潔で卑屈で品性下劣な最低の男。十和子に毛嫌いされながらも「十和子が幸せならそれでいい」と言う一方で毎日何度も電話をしたり彼女を尾行していたりと、十和子に異様な執着を見せる。
松坂桃李演じる水島は、高級デパートの時計売り場主任。一見誠実そうな風貌ながら、本性は性欲のためだけに動いており、ロマンティックな夢や趣味を臆面もなく語るが内容は薄っぺらな最低の男。家庭があるにも関わらず十和子と不倫関係となる。
竹野内豊演じる黒崎は、十和子の昔の恋人であり、スマートで羽振りもよく女性を喜ばせる所作に長けているが、上昇志向が強く、自身の出世や保身のためなら女を道具に使うことも厭わない野心家。十和子と別れる時に手ひどい仕打ちをしており、こちらも水島に引けを取らない最低の男だ。
この三者三様の男に翻弄される十和子の前に現れた刑事が「黒崎が5年前から失踪している」という思いがけない事実を告げたことで物語は一変する。愛し合った在りし日の思い出を捨てきれず、ずっと引きずり続けていた十和子は呆然するが、さらに一緒に暮らしていた陣治が、その事実を知りながら黙っていた事も発覚し、「十和子を弄ぶ奴、傷つける奴は絶対に許さへん」と言い放つ陣治に対して、十和子は疑心暗鬼になっていく……。
この共感度0%、不快度100%で限りなく観るものを不愉快にさせずにはおかないキャラクター達が起こす行動が、はたしてどのようにして“究極の愛”へと繋がっていくのか、“あなたの恋愛観を変える”程の驚きと心揺さぶるラストがどのようなものか。是非あなた自身の目で劇場で確かめていただきたい。
監督:白石和彌
原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫)
制作プロダクション:C&I エンタテインメント
製作:映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会 【R15】
2017 年/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/123 分
配給:クロックワークス ©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
2017年10月28日(土) 新宿バルト9他全国ロードショー
- 映画原作
- (著):沼田まほかる
- 発売日:2009/9/30
- おすすめ度:
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- 監督:山田洋次
- 出演:橋爪功, 吉行和子, 西村雅彦, 夏川結衣, 中嶋朋子
- 発売日:2017/11/03
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