シネブック・ナウ

シネブックナウ第四回『女の足指と電話機―回想の女優たち』

『美を語る美』 / おそろしいことに、この連載、昨年の8月から全く更新が滞っていた。 映画評論がいよいよもって衰退し、とりあげるべき映画本が見当たらなくなったため……などというのはもちろん真っ赤な嘘で、単に筆者の怠惰な性格ゆえである。しかし、その間ずっと「待っていた」一冊があったというのは嘘ではない。そして先月、ついにその本、虫明亜呂無の『女の足指と電話機 回想の女優たち』が清流出版より刊行された。...  続きを読む

2009/04/22/18:16 | トラックバック (0) | 佐野亨 ,シネブックナウ

シネブックナウ第三回『映画は“女優”で見る!』

『扇情カタログとでもいうべき奇書』 / 「月刊SCREEN」を発行している近代映画社から、あたらしく映画専門の新書シリーズが刊行された。その名も「SCREEN新書」。帯には「あるようでなかった、映画の新書です」と書かれているが、じつは筆者が以前勤めていた出版社でも、映画の新書シリーズの企画が持ち上がったことがある。もっともその頃の会社には、新書を出して収益が上がるのを悠長に待つだけの経済的...  続きを読む

2008/08/18/12:07 | トラックバック (1) | 佐野亨 ,シネブックナウ

シネブックナウ第二回『レスリー・チャンの香港』

『“不世出の俳優”が生きた香港文化史』 / “不世出の俳優”という形容詞は、古今東西さまざまな俳優に冠せられてきたけれど、レスリー・チャン<張國榮>ほどその称号にふさわしい俳優もいないのではないだろうか。 いや、俳優としてだけでなく、表現者として(彼は、エンターテイナーと呼ぶには、あまりに悲痛すぎたが)、ひとりの人間として、レスリー・チャンは、唯一無二の輝きを放っていた。...  続きを読む

2008/05/22/18:46 | トラックバック (0) | 佐野亨 ,シネブックナウ

シネブックナウ第一回『シネマ・ハント』

『開かれた映画批評のために』  / 筆者の家の近所にあるA書店には、いまどきの郊外型書店としては珍しく、映画本のコーナーが設けられている。映画批評は死んだ、という声を筆者の周囲でもよく耳にするが、ここの棚を眺めるかぎり、映画本は依然かなりの量が出版されているのだ。個人サイトやブログで誰もがプチ映...  続きを読む

2008/02/14/07:07 | トラックバック (0) | 佐野亨 ,シネブックナウ

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