レビュー:フッテージ(5月11日公開)
今作「フッテージ」(原題:Sinister)を観ようと思ったきっかけは海外の雑誌で話題になっていたこともあるが、友人でもあるダンカン(・ジョーンズ)が見ることをツイートしていたのもあった。ダンカンは忙しいので観る映画も割と選んでいるので「なぜ今作を?」と強く興味を持... 続きを読む
2013/05/10/15:59 | トラックバック (2) | わたなべりんたろう ,「ふ」行作品 ,レビュー
レビュー:『愛のゆくえ(仮)』/ポレポレ東中野にて上映中、大阪、名古屋、京都にて公開決定
『躓きの石としての新たまねぎ』/木村文洋監督の四年ぶりの新作長編『愛のゆくえ(仮)』は、麻原彰晃に代表されるオウム真理教が惹起した一連のテロ事件の被疑者として特別指名手配され、十七年もの長きに渡り逃亡生活を送ったのち昨年末に出頭した平田信と、彼を匿い続けたすえ、自らも相次ぐかたちで出頭した女性信者をモデルにしている。こうしたセ... 続きを読む
2012/12/18/19:13 | トラックバック (0) | 「あ」行作品 ,後河大貴 ,レビュー
レビュー:『SAFE/セイフ』アクション映画の傑作であり、究極のステイサムービーを堪能しろ!
海外、特にイギリスでの評価の高さから気になっていた映画だが、観てすぐに分かった。ジェイソン・ステイサム映画(ファンはステイサムービーとも呼ぶ)を前提にしているだけでなく、さまざまなアクション映画を踏まえて作った「賢くも皮肉な、だが一見すると正統に見える」趣向の映画だったからだ。こういう趣向の映画はイギリスの音楽に顕著なように... 続きを読む
2012/10/11/20:59 | トラックバック (12) | わたなべりんたろう ,レビュー
特集:『夜が終わる場所』
大人になれば/特別寄稿:馬越 望(映画批評) 『孤独な惑星』(筒井武文 2011)の脚本家として知られる――という紹介も今年で最後になるであろう宮崎大祐による長編処女作『夜が終わる場所』は、夜は然ることながら夜の先と後とに広がる昼についての映画でもある。事実、昼に出発し昼に終わるこの映画で、殺し屋は白昼堂々事に及ぶ。冒頭、小鳥たちの声... 続きを読む
2012/09/16/19:22 | トラックバック (0) | 特集 ,レビュー
レビュー:『なみのおと』(2011年/監督:濱口竜介、酒井耕)
「100年と人間』/ 東北地方の太平洋岸沿いをめぐって東日本大震災の経験者を取材した作品、と聞いて、まったく身構えずにいられるひとは、そう多くないだろう。重いかたまりを肩に載せられるような映画なのではないか、と。あるいは逆に、勉強や反省の材料、もしくはなにか役に立つ情報を求めて、積極的に足を運ぶひともいるかもしれない。居住まいを... 続きを読む
2012/07/31/17:14 | トラックバック (0) | 「な」行作品 ,鈴木並木 ,レビュー
レビュー:サニー 永遠の仲間たち
「死ぬ前に一度、昔の友達に会いたい」。ガンになった旧友の願いをかなえるべく、主人公が女子高時代の仲間たちを探すべく奔走する……あまりにも直球、言い換えればベタ。会議にかけたら巨大な「却下」のハンコが捺されて突っ返されてきそうだ。カン・ヒョンチョル『サニー 永遠の仲間たち』のそんな筋書きに不安な予感を抱いていたあなたは、冒頭、主人公ナミ(ユ・ホジョン)の台所仕事をとらえた映像の小気味よいリズムに、まず身を乗り出すはず... 続きを読む
2012/05/19/20:31 | トラックバック (11) | 「さ」行作品 ,鈴木並木 ,レビュー