夏目 深雪/PROFILE

フリーのライター・校正・映画祭関連業務など。
第19回、20回東京国際映画祭主催映画批評家プロジェクト佳作受賞。

好きな映画:『条理ある疑いの彼方に』『ローラ殺人事件』『エヴァの匂い』
『マンハッタンの2人の男』『イメージズ』『下女』『エロス+虐殺』
『 SELF AND OTHERS』『ルート181』『HANAMI』
※もっとありますが、今すぐ観ろと言われて嬉しい映画として思いつくものを選びました。
好きな監督: フリッツ・ラング、ジョセフ・ロージー、吉田喜重、佐藤真など
好きな俳優:ジャンヌ・モロー、ケイリー・グラントなど
個人ブログ:幻燈機
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過去記事一覧

フランス映画祭2010レポート/ビガー・ザン・ライフ(人生より大きく)

『ビガー・ザン・ライフ(人生より大きく)』 / 今年で18回目を迎えたフランス映画祭。横浜から六本木に場所を移動し、開催時期も変わりながらも、優れたフランス映画を日本に紹介し続けてきたことに変わりはない。特に昨今の映画の受容の問題として、2000年代後半からいよいよ洋画よりも邦画の興行収入の方が上回るという傾向が顕著になっている。「アート系映画の危機」が叫ばれることが多い状況のなか、アート系映画の配給会社の倒産のニ... 続きを読む

2010/04/02/17:41 | トラックバック (0)

三宅伸行監督インタビュー:映画「掌の小説」について

川端康成原作を映画化するという意欲的な企画に、気鋭の若手監督4人が挑んだのが映画『掌の小説』である。今回は、このオムニバス映画の第2話『有難う』の三宅伸行監督にお話を伺った。3月27日(土)より、ユーロスペースにてモーニング&レイトショー他全国順次公開 続きを読む

2010/03/29/13:45 | トラックバック (0)

特集『世界が愛した才能・北米編』(『Lost&Found』『ロックアウト』)

『Lost&Found――この世界そのものであるような映画』『ロックアウト――観客を宙吊りにする映画』/映画は観られなければ話にならない。その意味では、映画は観客のため、誰かのためにあると言えるだろう。しかしスペクタル化で作成にかかる予算は他芸術とはかけ離れてしまい、結果、その映画を作った作家やスタッフの魂の結晶というよりは、興行成績=ペイするかどうかどうかというビジネスの部分が最重要事項になってしまっているという現実がある。その結果、「アラフォー女性向けの恋愛... 続きを読む

2010/02/25/15:52 | トラックバック (0)

新春特別企画・2009年マイベストムービー【2/2】

新春特別企画・2009年マイベストムービー後半(寺本麻衣子/夏目深雪/藤澤貞彦/古川徹/若木康輔) 続きを読む

2010/01/16/12:00 | トラックバック (1)

第10回東京フィルメックスレポート/2つの世界の間で【3/3】

『フォーラム「映画祭を考える」』レポート / 毎年特集上映に関連するトークショーや映画業界に関するシンポジウムが充実している東京フィルメックスであるが、今年は10周年ということもあり例年にも増して多様なイベントが開催された。まず第10回記念シンポジウム「映画の未来へ」が、北野武監督の製作の秘密に迫る第一部、黒沢清、是枝裕和監督が映画の未来について語る第二部、それに寺島進、西島秀俊両氏が加わりセッションを行った... 続きを読む

2009/12/06/11:39 | トラックバック (0)

第10回東京フィルメックスレポート/2つの世界の間で【2/3】

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』レビュー……『ゲルマニウムの夜』の大森立嗣監督の新作であり、松田翔太、高良健吾、安藤サクラらが演じる若者たちのあてのない旅を追ったロードムービーである。孤児院で育ったケンタとジュンは.../『2つの世界の間で』レビュー……映画祭も中盤になり、フィルメックス常連のバフマン・ゴバディ監督もハナ・アフマルバフ監督もアモス・ギタイ監督も、それぞれに趣向を凝らしてはいるものの過去の傑作が頭にちらついたり... 続きを読む

2009/12/06/11:38 | トラックバック (0)

第10回東京フィルメックスレポート/2つの世界の間で【1/3】

以前、第22回東京国際映画祭(以下TIFF)のコンペティション部門について書いた時に、「映画にとっての「物語」という概念を覆すような衝撃作こそなかったものの…」というようなことを書いたが、その衝撃作を毎年のように届けてくれたのは、そう、東京フィルメックスである。今年の映画祭のテーマは「映画の未来へ」であり、市山プログラミング・ディレクター(以下PD)は出品作を「テーマ性よりも映像表現の面白さ重視で選んだ」という。ジャンルも国もバラ... 続きを読む

2009/12/06/11:37 | トラックバック (0)

第22回東京国際映画祭レポート/アジアの風部門――追悼ヤスミン・アフマド

石坂プログラミング・ディレクター(以下PD)のアジアの風は、東アジア・東南アジアだけでなく、西アジアや中東までも含むプログラミングが特徴である。東アジア・東南アジアの作品にも『旅人』(韓国、ウニー・ルコント監督、最優秀アジア映画賞受賞)、『青い館』(シンガポール、グレン・ゴーイ監督)、『チャンスをつかめ』(インド、ゾーヤー・アクタル監督)などの佳作があったものの、なかなか日本で観る機会がないトルコやイスラエルの映画にも収穫があった。... 続きを読む

2009/11/02/00:24 | トラックバック (0)

第22回東京国際映画祭レポート/コンペティション部門――物語を越えて

恒例の東京国際映画祭(以下TIFF)だが、今年はラインナップが出た段階で、コンペが「物語」というテーマを打ち出したのと、アジアの風部門の充実に注目した。いずれにせよ会期中だけでは全作品はもちろん、その半分を観るのも難しいが、今年はコンペ作品のみならずTIFFの特色の一つである、本数からいうと最大(38プログラム)であるアジアの風部門の作品もできる限り観ることを目標とした。... 続きを読む

2009/11/02/00:23 | トラックバック (0)

ドイツ映画祭2009レポート/高い精神性の実現

昨年度のドイツ映画祭で上映された『HANAMI』(ドリス・デリエ監督)は衝撃的であった。小津の『東京物語』をベースしたようなプロットで、親と子の断絶、異国への憧れなどを過不足なく描きながら、最後に老父が富士山の前で踊るシーンの、生者/死者、男性/女性の二項対立を、軽々とというよりは、まさにその袖の一振り一振りで、「塗り替えていく」ような踊り。自分は自分でしかなく、死者は蘇らないので、老父は妻のしたかった格好(白塗り... 続きを読む

2009/10/28/05:33 | トラックバック (0)

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