SADO TEMPEST/佐渡テンペスト
http://www.100meterfilms.com/sadotempest/main.html
2013年2月16日(土)より、 渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開
ロック x 佐渡 x シェイクスピア!!!
シェイクスピアのファンタジー溢れる名作「テンペスト」をモチーフに、日本在住のイギリス人監督ジョン・ウイリアムズが厳寒な冬の佐渡で撮影したのが、2011年3月。佐渡金山や原生林、世阿弥が伝えて以来地元の文化の源となっている能や鬼太鼓などを使って、シェイクスピアの魔法の世界を新鮮な映像美で表現している異色作が「SADO TEMPEST」だ。
シェイクスピアの「テンペスト」は、音楽と精霊がただよう魔界の孤島に追放された父娘の物語。かつて鬼才蜷川幸雄は90年代に“佐渡”と“能”を使って「テンペスト」の世界を舞台で表現してみせた。ウィリアムズ版「SADO TEMPEST」の主役は、室町時代に幕府転覆の罪で流された順徳天皇をモデルにしたジュントク。近未来の日本政府が禁じたロックを演奏し、佐渡に追放されたロックミュージシャンという設定になっている。
監督ジョン・ウィリアムズは語る
私がシェイクスピアの『テンペスト』で面白いと思った点は、謎めいた“精霊”が存在しているところです。佐渡では、それが鬼に宿っています。佐渡は、冬になると全ての“精霊”が長い時間閉じ込められ、春になると島が生まれ変わるように生命が蘇るのです。私はこの“再生”という魔法が、シェイクスピアが意図していたこととつながっていると思いました。当初は、日本の経済危機を表現した映画になる予定でしたが、撮影中に東日本大震災が起き、映画の持つ意味合いが自然に変わってきたのです。
映画に込めた“再生”と、“暗闇の中にいても、最終的には光が待ち受けている”というメッセージが伝わることを願っています。
監督 ジョン・ウィリアムズ イギリス、ウェールズ出身。1988 年から日本に在住。上智大学で教鞭をとるかたわら、オリジナルの脚本を書き、日本で監督として活動している。監督デビュー作「いちばん美しい夏」(2001年)と佐藤浩市と木村多江主演の第二作「スターフィッシュホテル」(2006年)は国内外の映画祭で多数受賞している。「SADOテンペスト」は、日本語で監督した三作目の映画である。
ロックシンガーのジュントク、佐渡に追放!
近未来の日本。政府は危険な思想のロックを禁止する。反逆のロックシンガー、ジュントクはバンドのメンバーとともに佐渡に追放される。島は大嵐の後、永遠に冬に閉じこまれていた。そこでジュントクは謎めいた若い女ミランダと出会う。ミランダは鬼の歌を切れ切れに歌っていて、気がふれているようだった。やがてジュントクは鬼の歌にはとてつもないパワーが秘められていることを知る。ジュントクは一編づつ歌を集めるが、それは嵐を呼ぶ歌なのか、それとも佐渡に再び春を呼び戻すのか。ジュントクが鬼の歌を歌いあげた時、島には何が…。
監督・脚本:ジョン・ウィイリアムズ
出演:ロックバンド 「ジルバ」 (逸見泰典、渡邊高志、和泉昭寛、宇佐美哲男)、
江口のりこ、田中要次、本田博太郎、土屋良太、市鏡赫、佐渡稔
プロデューサー:塩崎祥平、ロジャー・ガルシア、ポール・スミス
コ・プロデューサー:デヴィッド・ブッシュ、ナシモトタオ、田中克典 原案:祝雅之
音楽:Slavek Kowalewski 撮影:早野嘉伸 照明:杉山文朗 美術:張元香織
録音:高田林 編集:矢船陽介 整音:山方浩 音響効果:佐藤祥子 衣裳デザイン:齊藤安津菜
スチール:コイケタカ 助監督:高田眞幸 製作担当:黄貞美
特別協賛:株式会社ベストライフ(長井博實)
協力:佐渡市、フィルムコミッション佐渡、新潟県フィルムコミッション協議会
制作協力:国際映像メディア専門学校、佐渡汽船、へんじんもっこ 宣伝協力:真野鶴、aube
2012年/日本/94分/日本・香港・イギリス/配給:百米映画社
© 有限会社百米映画社
http://www.100meterfilms.com/sadotempest/main.html
2013年2月16日(土)より、 渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開
- 監督:ジョン・ウィリアムズ
- 出演:佐藤浩市, 木村多江, KIKI, 柄本明, 串田和美
- 発売日:2008/07/24
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