新作情報

第 31 回東京国際映画祭「アジアの未来部門」正式出品
横浜ジャック&ベティ 30 周年企画映画

誰かの花

『誰かの花』画像『誰かの花』場面画像1

団地のベランダから落ちた植木鉢をめぐる、偽りと真実の数々

公式サイト 公式twitter

2021年12月18日(土)~12月24日(金)横浜ジャック&ベティ先行上映
2022年1月29日(土)より、横浜ジャック&ベティ、ユーロスペース
ほか全国順次公開

INTRODUCTION

誰かの想いと、悲劇と救い

鉄工所で働く孝秋(カトウシンスケ)は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義(高橋長英)とそんな父に振り回される母・マチ(吉行和子)のことが気がかりで、実家の団地を訪れる。しかし忠義は、数年前に死んだ孝秋の兄と区別がつかないのか、彼を見てもただぼんやりと頷くだけであった。
強風吹き荒れるある日、事故が起こる。団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが駆けつける騒動となったのだ。父の安否を心配して慌てた孝秋であったが、忠義は何事もなかったかのように自宅にいた。だがベランダの窓は開き、忠義の手袋には土が……。一転して父への疑いを募らせていく孝秋。
「誰かの花」をめぐり繰り広げられる偽りと真実の数々。それらが亡き兄の記憶と交差した時、孝秋が見つけたひとつの〈答え〉とは。

かつて映画の街であった横浜。
30周年を迎えるシネマ・ジャック&ベティ

本作『誰かの花』は横浜のミニシアタージャック&ベティ30周年に向けて企画・製作された。出演は、カトウシンスケ(『ケンとカズ』⼩路紘史監督)をはじめ、吉⾏和⼦(『東京家族』⼭⽥洋次監督)、⾼橋⻑英(『それでもボクはやってない』周防正⾏監督)の他、和⽥光沙、テイ⿓進、篠原篤など実⼒派俳優、若⼿俳優・村上穂乃佳、横浜に縁の深い⼤⽯吾朗、渡辺梓、寉岡萌希、堀春菜、笠松七海らがジャック&ベティ30 周年映画に集結した。本格的な映画出演がはじめての⼦役・太⽥琉星は素晴らしい演技⼒をみせている。
監督に起用されたのは、長編2作目となる奥田裕介監督。前作『世界を変えなかった不確かな罪』(2017年)はコアな映画ファンを中心に高い評価を受けている。横浜出身の監督ならではの視点で、そこに住まう人と心を真摯に捉え丁寧に描いた物語となっている。

『誰かの花』場面画像1 『誰かの花』場面画像2
COMMENTARY
  • 奥田裕介 (脚本・ 監督)
    映画を撮る上で「ある悲劇が『善意』から始まったら、その先に救いはあるのか」というテーマを持っています。
    私が思う「救い」は「言葉にできない感情に置き場所ができる」ことだと思っています。
    「赦されるための何か」を探している登場人物たちと一緒に、監督である私も「赦される何か」を探しながら完成させた映画です。
  • カトウシンスケ
    奥田監督の強い想いと、冷静なシンとした意志が渦巻いた、静かな暴風雨の様な映画でした。断固たる決意で臨むとても辛く楽しい撮影でした。それはこれからも、これまでを背負って生きるぞという僕達の宣言でした。
    正義でも悪でもなく、なんならそんな事もよく分からないまま生きるしかない私やあなたもいる。生き残ろうとする私やあなたを、肯定も否定も出来ない僕だけど、ぎゅーっとしてあげたい。
    この映画をご覧になる皆様がどのようにこの映画を完成させていってくれるか楽しみです。
『誰かの花』場面画像3 『誰かの花』場面画像4
  • 吉行和子
    厳しさと、優しさが満ちていました。奥田監督の、想いが画面いっぱいに映し出されていました。
    撮影はコロナ禍真っ最中でかなり大変でしたが、それが、緊張感につながり、皆んなの心が一つになりました。素敵な作品に参加させて頂き、嬉しかったです。
  • 高橋長英
    奥田監督の経験を元にした脚本は、辛さとそれを乗り越えた強く優しい想いが感じられました。
    長い人生の中では、自分の頑張りが報われなかったり、思いに反して起こる出来事に巻き込まれる事も多いけど、人はそれを乗り越える力を持っている。
    年齢や立場により違った見方の出来る作品だと思います。
  • 梶原俊幸(横浜シネマ・ジャック&ベティ 支配人)
    最高に良い意味で、30周年という浮かれ気分を吹き飛ばしてくれる、人に真摯に向き合った作品でした。世の中がより、柔軟さや想像力、あいまいなことへの許容力が欠けてきていることに気づかせてくれる作品です。必ず誰しもに濃厚な余韻を与えるはずです。
    横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年の節目に、我々は、今後もこういう作品を上映していくべきなんだと、気持ちを新たにしました。
『誰かの花』場面画像5 『誰かの花』場面画像6
CREDIT
出演:カトウシンスケ,吉行和子,高橋長英,和田光沙,村上穂乃佳,篠原篤,太田琉星
大石吾朗,テイ龍進,渡辺梓,加藤満,寉岡萌希,富岡英里子,堀春菜,笠松七海
脚本・監督:奥田裕介
撮影: 野口高遠 照明 : 高橋清隆 録音:高島良太 衣装:大友良介 ヘアメイク:ayadonald,大久保里奈
制作:佐直輝尚 助監督:松村慎也,小林尚希,高野悟志 音楽:伴正人 整音:東遼太郎
エクゼクティブプロデューサー:大石暢,加藤敦史,村岡高幸,梶原俊幸 プロデューサー:飯塚冬酒
製作:横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画製作委員会 宣伝・配給:GACHINKO Film
2021年|日本|115分|5.1ch|アメリカンビスタ
©横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画製作委員会

公式サイト 公式twitter

2021年12月18日(土)~12月24日(金)横浜ジャック&ベティ先行上映
2022年1月29日(土)より、横浜ジャック&ベティ、ユーロスペース
ほか全国順次公開

2021/12/10/19:48 | トラックバック (0)
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