特集

レビュー:行旅死亡人

『のけぞる映画』 / 井土紀州は、いまもっともスリリングに、エンタテインメント映画の本質を追求する映画作家である。『ラザロ-LAZARUS-』で各地の大学生を巻き込み、映画製作をおこなった井土が、今度は日本ジャーナリスト専門学校を製作母体として、本作『行旅死亡人』を完成させた。主人公・滝川ミサキ(藤堂海)は、ルポライターとして一角のものになることを夢見るフリーター。ある朝、彼女の携帯電話に、「滝川ミサキ」という女性が倒れ、... 続きを読む

2009/10/13/19:05 | トラックバック (0) | 「こ」行作品 ,佐野亨 ,特集

花と兵隊

『撮る側と撮られる側の30年』 / 編集やパンフレットの製作に携わっている手前、こそばゆい感じもするが、筆者があれこれ言辞を弄したところで、『花と兵隊』が素晴らしいドキュメンタリー映画であることには変わりない。僭越ながら、ここに紹介させていただく。太平洋戦争下で地獄と化したビルマ。過酷な労働条件のもと、多くの犠牲者を出... 続きを読む

2009/07/23/14:05 | トラックバック (0) | 佐野亨 ,「は」行作品 ,特集

あんにょん由美香

『フィクションのように、ノンフィクションのように』 / 『あんにょん由美香』という作品がとにかく必見の傑作なのだと他人に告げることが、どこかプライベートな経験の告白にも似たためらいを感じさせるのは、林由美香というとらえどころのない広がりをもつ女優を、ごく些細な思い入れから切り取ろうとした松江さんの無謀な試みのしわ寄せなのかもしれません。しかし、そういったあやうさも含めてこの映画を受け止めたとき、やはり見逃せない傑作なのだと大急ぎで... 続きを読む

2009/07/08/02:02 | トラックバック (1) | 「あ」行作品 ,島田慎一 ,特集

愛を読むひと

『愛とは?罪とは?赦しとは?――模範解答のない問いに挑んだ至高の作品』 / (結末に関する記述あり!) この日を待っていた。世界的なベストセラーとなったベルンハルト・シュリンクの著書『朗読者』の映画化『愛を読むひと』が公開される日を。そして見終わった後に心の底からこう感じた。――待っていた甲斐があった!そして、この映画に携わったスタッフ、キャストに「(映画をつくってくれて)ありがとうございました」と心のなかで深々と頭を下げた。... 続きを読む

2009/06/30/20:00 | トラックバック (3) | 「あ」行作品 ,富田優子 ,特集

特集「獣の交わり天使とやる(イサク)」

第四回ピンクシナリオ募集で入選した「イサク」を映画化した『獣の交わり 天使とやる』が4月10日~16日まで上野オークラで公開される。キリスト教をモチーフとした本作の魅力に迫る。島田慎一評「奇跡に抗いながら」 / おさかひろみ評「ただ、したくなる」 / オギミユキ評「身の丈にあった、精一杯の言葉」 続きを読む

2009/04/09/12:27 | トラックバック (0) | 「い」行作品 ,「け」行作品 ,島田慎一 ,オギミユキ ,おさかひろみ ,特集

子供の情景

『タマゴちゃんとカベぼういずの冒険』 / 試写の案内状を頂いて僕が『子供の情景』を見たのは、1月8日。イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ侵攻が進められていた時です。この映画については何らかの形でぜひ書きたい、書かねば、と思っているうちに4月に入ってしまいました。グズグズしている間に、オバマ氏が米国大統領に就任して... 続きを読む

2009/04/06/17:59 | トラックバック (1) | 「こ」行作品 ,若木康輔 ,特集

へばの

「熱い情動を秘めた、厳寒の地の物語。」 / ご他聞に漏れず、自分も自分が生きる世界が、時代が気に入らない。違和感、嫌悪感が常に頭の中に渦巻くわけですが、誠に残念なことに、この時代でしか、自分は生存しえない。別の世界、別の時代に生きる自分などは、もしもの話でしかない――。... 続きを読む

2009/01/30/12:31 | トラックバック (1) | 佐藤洋笑 ,「へ」行作品 ,特集

小さな悪の華

『社会への。大人への。偽善への。閉塞への。そして心と身体を縛るあらゆるものへの、徹頭徹尾好戦的な反抗。』/ なんだかんだ言いつつも、やっぱ日本に生まれてよかったなあと思ったりする今日この頃だが、それは内戦やどえらい貧困、へんてこりんな将軍様などをとりあえず戴かずに済んでいるといったことだけではなく、宗教(及びそれが齎す有形無形のルール)の軛が比較的緩やかな地に生を享けた僥倖への感謝である... 続きを読む

2008/01/17/05:24 | トラックバック (0) | 鮫島サメ子 ,「ち」行作品 ,特集 ,DVD情報

愛の予感

“しるし”はいたるところに / 驚くべき映画である。あまりの潔さに打ちのめされる映画である。このきわだって野心的なフィルムを前に、ひとはいったい何を語れば良いのだろう。14歳の少女が同級生の少女を刺殺した。東京を離れた加害者の母親と被害者の父親は、北海道の旅館で偶然顔を合わせる。そこから二人の「再生」の物語が始まる――といった、映画紹介欄にある粗筋はひとまず忘れてほしい。... 続きを読む

2007/11/14/07:54 | トラックバック (0) | 「あ」行作品 ,膳場岳人 ,特集

映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事

ドキュメンタリー映画作家という「生きもの」がいる /TEXT By 佐野亨 喜ばしいことに、ここ数年、土本典昭の仕事に再びスポットが当たり始めた。ドキュメンタリー映画ブームといわれて久しいけれど、全体を俯瞰して見てみると、実態はそうポジティブに考えられることばかりではない。... 続きを読む

2007/06/01/16:59 | トラックバック (0) | 「え」行作品 ,佐野亨 ,特集

スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー

才能とは液化して消えていかない病気だ。 /Text By わたなべりんたろう シドニー・ポラック監督の初のドキュメンタリーである「スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー」が公開される。タイトル通りに建築家のフランク・ゲーリーを扱っているドキュメンタリーである。建築家のドキュメンタリーでは... 続きを読む

2007/05/23/23:48 | トラックバック (2) | 「す」行作品 ,わたなべりんたろう ,特集

電撃BOPのセクシーマザーファッカーズに!!

問答無用!体感するしかない! /Text By 百恵 紳之助  バカ映画などと銘打たれた自主映画に何だか理由もなく拒否反応を起こしてしまう筆者。 (だってたいていそんなにバカでもないんだもの)。  正直この「電撃BОPのセクシーマザーフッカーに!... 続きを読む

2007/03/15/20:04 | トラックバック (0) | 百恵紳之助 ,特集

孔雀~我が家の風景

この世の外に孔雀がいる /Text By 膳場 岳人  映画における「孔雀」といえば、フェデリコ・フェリーニのノスタルジックな名作『アマルコルド』(74)を真っ先に思い出す。故郷の港町、リミニでの少年時代を主人公が回想する映画で、降りしきる雪の中に燦然と尾... 続きを読む

2007/02/10/08:13 | トラックバック (0) | 膳場岳人 ,特集

妖怪奇談

異形の女たちがさすらう、さみしい夕暮れ /Text By 膳場 岳人  なんちゅう物悲しい映画だろう。妖怪奇談というおどろおどろしい題名や派手なポスターからは想像もつかないような、深くてせつない余韻を残す作品である。「必見!」とだけ言って筆をおきたいところだが... 続きを読む

2007/01/09/13:11 | トラックバック (0) | 膳場岳人 ,特集

レビュー:『American Hardcore』

目標には何も恐れずに向かっていくという精神 /Text By わたなべりんたろう  衝撃的なぐらいの音楽ドキュメンタリーの傑作。必見。あまり一般的に知られることがなかった80年代のアメリカのハードコア・パンクのシーンと精神を丁寧に描き出していることがまず特... 続きを読む

2007/01/03/13:46 | トラックバック (0) | わたなべりんたろう ,特集

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