膳場岳人 (港 岳彦)/PROFILE

1974年生。脚本家/フリーライター。

専修学校日本映画学校ドキュメンタリー演出コース卒。


98年『僕がこの街で死んだことなんかあの人は知らない』で大伴昌司賞受賞。
05年『ちゃんこ』(山田耕大さんと共同脚本)で脚本家デビュー。2008年、第4回ピンクシナリオコンクールに『イサク』で入選。『イサク』は、いまおかしんじ監督の手で映画化され、『獣の交わり 天使とやる』のタイトルで、2008年2月27日から全国成人映画館で順次公開予定。

ZINE『映画時代』(https://eiga-jidai.seesaa.net/)同人

他に、『映画芸術』(編集プロダクション映芸)、『spotted701』(SPOTTED PRODUCTIONS)に執筆。

また、膳場岳人名義で『Modern Freaks』(ワイレア出版)『パンドラ』(講談社BOX)『ロック画報』(ブルース・インター・アクションズ)『月刊宝島』(宝島社)『架空世界の悪党図鑑』(講談社)『女優 林由美香』(洋泉社)等に執筆。

INTROでの『港岳彦』名義の執筆記事一覧はこちらを参照。

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過去記事一覧

ミリオンダラー・ベイビー

『ミリオンダラー・ベイビー』(05/米/クリント・イーストウッド) Text By 膳場 岳人  筆者がこの映画を見てから一ヶ月以上が経つ。その間、ヒラリー・スワンクが演じたマギー・フィッツジェラルドの屈託ない笑顔を、クリント・イーストウッドが扮したフランキー・ダンの大きくてごつごつとした背中を、モ... 続きを読む

2005/05/19/12:57 | トラックバック (168)

サラ、いつわりの祈り

『サラ、いつわりの祈り』(04/米/アーシア・アルジェント) Text By 膳場 岳人  親が子供に向かって行使する様々な種類の暴力が、「ドメスティック・ヴァイオレンス」「幼児虐待」「ネグレクト」といった言葉によって定義・分類されるとき、人は(すべてがあまりに整然としすぎている)という違和感を覚え... 続きを読む

2005/05/09/07:11 | トラックバック (3)

ローレライ

Text By 膳場 岳人  近年日本で製作された娯楽活劇としては大変な力作である。しかし、引っかかる箇所、当惑を覚える描写があまりにも多すぎて、筆者には総じて楽しめなかった。優れた「活劇」とは、色々と"引っかかる"不完全な細部を持ちながらも、最後... 続きを読む

2005/05/01/13:09 | トラックバック (0)

またの日の知華

Text By 膳場 岳人  デビュー作の『さようならCP』('74)以来、手がけた監督作品のすべてが破格の"衝撃作"に仕上がってしまうという稀有なドキュメンタリスト・原一男が、初めて純然たるフィクションを撮った。原監督は被写体(私生活をさらけ... 続きを読む

2005/05/01/13:00 | トラックバック (0)

ヴィタール

『ヴィタール』(2004 / 日本 / 塚本晋也 ) Text By 膳場 岳人  塚本晋也監督と浅野忠信がタッグを組んで、世にも感動的な映画を作り上げた。この映画は人間の「生死」というものを、真っ向から描こうとしている。それから「霊」なるものの重みを完全に把握している。何より、誰かへの愛がすべての... 続きを読む

2005/05/01/12:54 | トラックバック (0)

血と骨

『豊饒な役者陣が彩る、路地裏のクロニクル』 / 大正期、済州島から新天地を求めて大阪に渡った金俊平は、強欲で酒乱、女好きで人殺しだが、それなりの成功を収める実業家として、異国のちっぽけな路地に王国を築く――。俊平の息子の視点から語られるこの物語は、俊平を中心とする家族史、... 続きを読む

2005/05/01/12:49 | トラックバック (2)

恋の門

Text By 膳場 岳人  それなりの容姿と性格とごく平凡な恋愛観を持つ成人女性であれば、何人かの男性とキスやセックスに溺れた経験があるだろう。その経験の当たり前な豊かさが、成人女性のエロティシズムに繋がっているわけだが、この映画における酒井若菜が... 続きを読む

2005/05/01/12:43 | トラックバック (1)

珈琲時光

Text By 膳場 岳人  夏の透明な光があふれる画面の中で、我を張らない人々が穏かな表情でたたずみ、微笑やさりげない言葉をかわし合う。人と人とのあいだでかわされる感情の機微を、目に見えないほど繊細に、自由に積み上げた、侯孝賢の快作である。  台湾人... 続きを読む

2005/05/01/12:36 | トラックバック (0)

誰も知らない

Text By 膳場 岳人  ごくありふれた2DKに数個のスーツケースが運び込まれ、その中から次々と小さな子供たちが飛び出すという、夢のような場面からこの物語は始まる。長兄の明、次女の京子、次男の茂、末っ子のゆき。皆はいきいきとした表情で母親にま... 続きを読む

2005/05/01/12:31 | トラックバック (0)

69sixtynine

Text By 膳場 岳人  妻夫木聡の屈託のない笑顔、それがいささか品性とまとまりに欠けたこの映画に輝きを与えている。ホラ話で人を煙に巻いては笑い、ニタニタ笑いを浮かべながら米軍基地への侵入を試み、自分の通う高校をバリケード封鎖し... 続きを読む

2005/05/01/12:24 | トラックバック (1)

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